深夜行きたくなる少し遠いコンビニ。人でモノを買うこと。

深夜行きたくなる少し遠いコンビニ。人でモノを買うこと。

僕は、歩くことが好きだ。なぜなら、思考が整理されストレスが少し緩和されるから。

そこは、1年ほど前、作業に行き詰まった深夜「ちょっと歩くため」に行ったコンビニ。

僕の家から徒歩8分のところにあるローソン。すぐ近くにはセブンイレブンとファミマがあるし、そこへ行く方が効率的なのはわかっている。だが、その日はなんとも歩きたい気分だったのだ。

それから1年経ったが、いまだに深夜作業で少し詰まった際は、必ずそのローソンへ行く。最近は、歩きたいからとかローソンが好きとかそういう理由ではなく、わざわざ遠くまで歩いている。

その理由は「またあの店員さんに会いたいから」という単純なもの。別に、恋をしているわけではない。長い巻き髪が似合う細身の男性。素敵だとは思うが、髪を切った方がかっこいいとは思うし、そもそも、恋愛対象は女性なので、ストライクゾーンからは程遠い。

その店員さんに出会った時、僕は、

「人でモノを買うこと」

をリアルに感じ取ることができたのだ。今日もまた行ってしまったのは、その体験がしたかったからかもしれない。

少し遠いコンビニとの出会い

その「少し遠いコンビニ」と出会った時の話をしよう。

僕は、Webライターとして活動しているが、当時の僕は案件を大量に抱えていて、アヴェレージ1日5記事ほど執筆していた。そして、1日10記事という人間の所業ではない日もあった。

その日、流石に頭がおかしくなってきたので、コンビニへ行くことにした。普段は一番近いセブンイレブンで「とみたのマシマシラーメン」を買って家で食べるのが深夜ルーティーンだったが、徒歩3分程度の距離では脳がスッキリしないと思い…

遠すぎず近すぎず、ゆっくり行っても往復30分を超えないコンビニを。その条件にあてはまるのが、少し遠くにあるローソンだ。別にそこがセブンであれファミマであれ、何も関係なかった。ただその場所がちょうど良かっただけ。

Googleマップを見ながらコンビニへ向かう。街灯が少ない細い道路を歩きながら、団地を左目に少しずつ歩を進める。YouTubeを流し、イヤホンを使いラジオ感覚で楽しむのがウォーキングルーティーン。その日もいつも通りそうやって歩いていたら、遠くにパトカーが見えてイヤホンを外す。(別に悪いことではないはずだが、警察の前ではいい格好してしまう…)

途中でセブンイレブンを見かけ「ここでもいいかな」とか思ったけど、一度決めたことは達成するまで気が済まないので、ローソンへ行くことに。

そこは東京には似合わない、少し広めの駐車場を持っているローソンだ。大型のバイクが3台と、若者が屯している。車は1台もない。

店内に入ると「いらっしゃいませ〜〜」とか細い声が。「〜〜」という記号にはデクレッシェンド(>)がついていて、だんだん弱くなっていく感じ。一声聞いた瞬間から、なんかいい人っぽいなと思った。

コンビニでは商品選びに迷ってしまう性格だ。今後の人生が変化する重大な決断でもないのに、これからの未来を決める一手がここにある!と思うほど、いつも慎重。だから、結構買ったモノを覚えていたりする。その日はいっちゃん安いレモンサワーと、こんにゃくチップス、そしてカップ麺の天ぷらそばだった。

作業に行き詰まった時はいつもお酒を買うのだが、、その中でも好きなビールを買うことが多い。しかし、ビールは他のお酒よりも若干割高。その日は

たけみや
たけみや

作業が終わっていないのにビールなんて飲んでいいのか!?
お金もったいないぞ!

と自分を律した結果、135円のレモンサワーという超中途半端な折衷案に落ち着いた。そして、こんにゃくチップスと天ぷらそばは「お酒を飲む」という罪悪感を少しでも緩和し、お腹を満たすために思いついた最高のアイデアだった。

人でモノを買うこと

深夜コンビニに行く場合、店舗にセルフレジがあれば必ず使うようにしている。僕も深夜コンビニで働いたことがあるからわかるが、品出しとか掃除とかが大変なので、できればレジはやりたくないのが深夜スタッフの気持ちだと思う。セルフレジで少しでも貢献できればなと思ったのだ。

しかし、セルフレジが普及しているとはいえ、日本はどうしても中途半端なところがある。レジに通そうとしたら「お酒はセルフレジで買えないんですよ〜〜」とか細い声。「こちらでお会計します〜〜」の声はまさに、いつも深夜会いたくなる店員さん。

せっかくセルフレジでやろうと思ったのに、かえって手を煩わせてしまったと思い、少し悲しい気持ちになったが、店員さんは丁寧にお会計を済ませてくれた。そして「袋は〜〜?」「お箸はおつけしますか?」「レシートは〜〜?」というタイミングが完璧。よく相手を見ているのだろう。お財布を出したり、ポケットをいじったりしている時には、絶対に声をかけてこない。

ベストタイミングで声をかけてくれる。だから、こちらもすごく気持ちよく対応ができる。忙しい店舗だと、コンビニ店員の神みたいな人がいて「素晴らしい接客だな」と思ったことは過去何度もあったが、おそらくそれを飛び越えてぶっちぎりの1位。その4言で僕は、ファンになったのかもしれない。

一応、名前が知りたいと思い名札を見た。名前よりも顔写真に目がいく。目の前にある顔とは全く違う、パンチパーマで髭面の写真。

たけみや
たけみや

一周まわったから、めちゃめちゃ優しいのか?

とにかく、それから僕は足繁く通っている。

はじめて店舗を訪れたその日、帰り道の7分間で考えたことがあった。それは「人でモノを買う」ということ。

よく考えれば、コンビニの商品を店員さんが作ったわけではない。そして技術が優れていて、レジ打ちが超絶早いわけでもない。なのに、そのコンビニをまた使いたくなるのは「その人がいるからモノを買いたい」という以外のナニモノでもないだろう。

この体験をするまで僕は、どちらかといえばスペックに厳しい方で、複数の製品を比較検討し、最高の商品を見つけるまでは一銭も出さないという考え方だった。今でもそのきらいはあるが、もし目の前に「この人だから買いたい!」と思えるような人が現れたら、スペックや値段は関係なく、とりあえず購入すると思う。

そして、それで成功することは多いから、この世界はまだ終わっていないなと。残念ながらなくなってしまったお店だが、ココとかも同じような感じ↓

西荻窪にあるコーヒー豆の名店「珈琲職人」が閉店していた話。
過去3度ほどコーヒー豆を購入しにいったことがある、西荻窪の「珈琲職人」が閉店していました。 珈琲職人に出会ったとき 珈琲職人に出会ったのは1年前のある日。 彼女…
takemiyanoblog.com

僕は、将来カフェを経営したいという夢がある。「このカフェだから行きたい」とか「お客さんも含めて、ここにいる人が好きだから定期的に来たくなる」という店が作れたらなぁと。

今日の戦利品

この記事を書く前に、今日も散歩がてら例のローソンへ行った。深夜行くと必ずいるあの店員さんは、珍しくいなかったため少し残念。だが、せっかくなので小腹満たしの品を。今日の戦利品は3つ。

やはり、深夜はカップラーメンが食べたくなりますねぇ。罪なのはわかっているのですが、やめられない……

そして、本来なら135円のレモンサワーを買うところなのだが、明日は午前中に車を使う用事があるので、、今日はカルピスで我慢することに。もちろん、オーツブランのかた焼きおっとっとは、罪悪感を少しでも緩和するための策だ。

今日は、お供を傍にこのブログを書いたので、結構充実した深夜を過ごせた。