X-Pro3の購入は2022年3月9日。現時点(2022年7月22)で4ヶ月ほど使用していることになります。
4ヶ月の間でしたが、僕の行動範囲に合わせていろいろなところへ連れ回しました。山梨県「滝子山」東京都「浅草」長野県「志賀山」友達の格闘技の試合など、写真を見返すと本当にバリエーション豊富。
約500gの金属を持ち歩かなければ、どうも気がすまない人になってしまった。そんな感じです。
ここでは、FUJIFILM X-Pro3を4ヶ月ほど使用してみた感想や気になったことなどを紹介します。購入を検討している方の参考になれば幸いです。
X-Pro3の概要
公式サイトに記載されている内容ですが、再度、X-Pro3のスペックについてみていきましょう。
モデル名 | FUJIFILM X-Pro3 |
---|---|
撮像画面サイズ | APS-C(約23.5×15.6mm) |
映像素子型式 | X-Trans CMOS 4センサー |
有効画素数 | 2610万画素 |
オートフォーカス方式 | インテリジェントハイブリッドAF |
測距点 | 13×9/25×17エリア |
常用ISO感度 | ISO160~12800 |
シャッター速度(メカニカルシャッター) | 1/8000秒~30秒、バルブ |
連続撮影速度 | 最高約11コマ/秒 |
画面 | 3.0型/約162万ドット |
Wi-Fi | 〇 |
Bluetooth | 〇 |
大きさ | 140.5mm×82.8mm×46.1mm |
質量(バッテリー、 SDメモリーカード含む) | 約497g |
こんな感じ。
こうやってスペックを見てみると、結構筐体が重いことがわかります。後ほど詳しく紹介しますが、この重みがきついと感じやすいので、ここは注意したいポイントですね。
では、X-Pro3の特徴を少し紹介します。
特徴①:フィルムシミュレーション
FUJI Xシリーズの最大の特徴と言ってもいいのが、フィルムシミュレーションですよね。「どの色味がいいかな?」と1つずつ選べるので、自分の求める画面を作りやすくなります。
X-Pro3には合計11のフィルムシミュレーションが用意されており、標準のPROVIA、柔らかい色味のASTIA、コントラスト高めのクラシックネガなどがあります。
僕的には、FUJIのクラシッククロームが好みで、ほとんどそのフィルムで撮影してしまいますね。
X-Pro3は、物理ボタンでフィルムを直感的に変えられるので、シーンに合わせて最適なフィルムを選択可能。何も考えずにフィルムを変えて「ピン」ときたタイミングで撮影するのもいいですよ。
特徴②:チタン製のタフなボディ
ボディには、アルミの3倍の強度があるチタンが使われています。本体が重くなった原因のコイツですが、、金属特有のカッチリ感・冷たさ。それでいて、柔らかく上品な手触りが楽しめます。
「持っているだけで少し嬉しくなる」
そんなカメラだと思います。
特徴③:OVF対応
一般的なデジカメにはEVFが使用されています。写真がどんなふうに撮れるか、シャッターを切る前にわかるのが魅力です。
もちろん、X-Pro3は「デジタルミラーレス一眼」なので、EVFは搭載されていますが。一方で、昔ながらのカメラで採用されていたOVFにも対応しています。
OVFは、カメラ本体の左上にある小窓から覗いた景色が楽しめる機能。プレビューを見るまでどんな写真が撮れているかわからないので「どんな写真が撮れたんだろう」というワクワク感で撮影に臨めます。
EVFとOVFをレバー1つで切り替えられるハイブリッドビューファインダーを搭載。本来必要ない機能ですが、細部までコンセプトが一貫している点、最高です。
X-Pro3のよいところ
上記のような特徴を熟知してから購入した僕ですが、実際に使ってみて「予想以上、いいじゃん」と感じたポイントが4つあります。
- 撮影体験が最高
- 古い筐体デザインに一目惚れ
- スマホへのデータ送信が楽
- 結構バッテリーが持つ
それぞれ紹介しますね。
①:撮影体験が最高
OVFとEVFの切り替え、フィルムシミュレーション、シャッター音、フォーカスポイントの移動。全ての撮影行為が最高に感じています。
少しクセのあるカメラだと言われますが、だからこそ一筋縄ではいかない。しばらく使わないとカメラの魅力が引き出せない。それでいて予想以上のクオリティの写真を保存してくれる。
スマホでもいい写真は撮れますが、この撮影体験があるから「X-Pro3じゃなきゃダメなだな」と思います。
②:古い筐体デザインに一目惚れ
正直なところ、購入前から本体のデザインには一目惚れでした。しかし「クセが強いデザインだから、どうせすぐに飽きるんじゃない?」とも感じていました。
ですが、今でも理由なしに、時々筐体を眺めちゃうほど。ずっと一目惚れは続いています。
どこを切り取ってもカッコよく惚れ惚れする感じ。機能だけでなくデザイン面でも最高のプロダクトです。
③:スマホへのデータ送信が楽
スマホで写真を見たい人に最適です。
スマートフォン用のアプリ「FUJIFILM Camera Remort」を使えば、ワイヤレスで写真を送信できます。パソコンに有線でデータを送信し、スマホへ移動、という手間がなくなるので、結構いいですよ。
また、X-Pro3でとった写真をスマホに送信し、LINEやメールで人に送信できる点も、使い勝手のよいポイントですね。
④:結構バッテリーが持つ
撮影時間はHDで59分と公式サイトに記載されていますが、バッテリーは結構持ちます。すぐに電源オフするクセがあるので、それもありますが、8時間の登山で1度も充電せず、約200枚撮影できました。
なので、1日出かける場合でも、途中充電せず乗り切れると思います。
使ってみて気になったところ
X-Pro3は最高のカメラですが、少なからず気になった部分も。
- 少し重い
- ダイヤルが勝手に回りがち
- やっぱりバリアングルが良かった
- OVFでマニュアルフォーカスは難しい
少し紹介できればと思います。
①:少し重い
本体重量497g、フジノンレンズ XF35mmF2 R WR 170g。その他レンズフードなどを合わせると、約800gあります。
小さい頃からランドセルに全ての教科書を詰めていたタイプなので、重さには強い僕ですが、それでもきついと感じることが多々あります。
軽いカメラを探している方や、女性の方は、持ち歩くのが大変かもしれません。
②:ダイヤルが勝手に回りがち
主に右上のダイヤルですが、気づかないうちに回っていることがあります。
このダイヤルは露出を設定する部分なので、結構致命的。-3なら気づきますが、-1で気づかずに暗い写真を撮っていたことが何回あるだろうか。
カバンから出した時に、ダイヤルを気にする動作が増えてしまうのは残念ポイントですね。
③:やっぱりバリアングルが良かった
撮影に集中するためバリアングルにしていません
とのことらしいです。「コンセプトかっけー」と思った僕ですが、やはり、バリアングルあってもよかったんじゃないかな?と。
特に、ぶつ撮りで画角を見たい時、少し不便だなという感じですね。
先行機種のX-Pro2はバリアングル搭載らしいので、ぶつ撮りが主でコンセプトが気になっている人は、そちらを購入した方が良いと思います。
④:OVFでマニュアルフォーカスは難しい
昔、フィルムカメラをやっていた僕的には、OVFでマニュアルフォーカスがいいと思いました。しかし、X-Pro3だと結構難しいんですよね。
フォーカスを調整するための小窓はOVF内に表示されますが、すごく見づらい。「できた」と思って撮影しても、ボケていることがほとんどです。
結局、EVFかオートフォーカスにしちゃうんですよね。なので、ここぞ!という時のOVFは難しいかもしれません。
X-Pro3の作例を
これまで撮ってきた作例を紹介します。
ほとんどFUJIのクラシッククロームで撮影していたので、今回を機に、他のフィルムも使ってみました。やっぱりいいですね。
(全て撮って出しです)
PROVIAで撮ったやつ
標準でもだいぶレトロ感あるね。
いいのにボケちゃった。
Velviaで撮ったやつ
めっちゃいいな。鮮やか
近い写真に強そう。
ASTIAで撮ったやつ
かわいい
めっちゃくれる
?
FUJI CLASSIC CHROMEで撮ったやつ
すごいな
1杯1,500円、価値あり。
PRO Neg.Hiで撮ったやつ
ガードレールすき
随時更新します
多分、一生使うと思います
FUJIFILM X-Pro3は、本体が重かったり、バリアングルじゃなかったり、ダイヤルが勝手に回っちゃったり、少し残念な部分もあります。
しかし、見た目やコンセプト、設計などが本当に優れていて。むしろ、使い続けないと自分のものにならないところが良かったりして。
多分、一生使うカメラだと思います。
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