ブログでペルソナを設定した方がいいと聞くけど、そもそもペルソナがわかりません。
また、記事を執筆する時間があまりないので、ペルソナ設定を飛ばせるならそっちの方がいいかなって思います。
簡単にペルソナ設定ができるなら、その方法も教えて欲しいです。
このような疑問を抱えていませんか?
今回は、以下の内容をお届けします。
- ブログのペルソナについて
- ペルソナを設定する3ステップ
- ペルソナ設定の注意点
- ペルソナに刺さるブログ記事の書き方
- 記事制作後にも使える「ペルソナ視点」について
僕は過去1,000本以上の記事を執筆してきました。毎度ペルソナ設定を行ってから記事を制作しているので、ペルソナ設定に関しては割とプロだと思います。本記事では「ブログ」に特化してペルソナ設定について紹介しますね。
ちなみに、Webライティングのペルソナ設定はここで紹介するものと若干違います。なので、そっちが気になる方は以下の記事をご覧ください。
本記事を最後まで読めば、ブログのペルソナ設定が簡単に行えます。また、ペルソナ設定がしっかりと理解できれば、読者の意図を明確に理解でき、検索上位を狙いやすくなります。
なので、本記事を読んで簡単にペルソナ設定ができる方法を知ってくださいね。
contents
ブログのペルソナとは?
ペルソナとは、記事を読んでくれる読者のことを指します。
【結論】ペルソナ設定は過去の自分でOK
本記事の結論なのですが、ペルソナ設定においては過去の自分を使い回せばOKです。
KW:ブログ 書けない→ブログが書けなくなったときの自分
KW:美容液 おすすめ→おすすめの美容液を探していたときの自分
KW:大学 辛い→大学で辛かったときの自分
こんな感じで、KWに合わせて過去の自分を呼んでくればいいのです。
過去の自分がKWのような体験をしていない時は?
過去の自分がKWのような体験をしていない時は?どうすればいいの?
体験したことにして、エピソードを作ってしまえばいいんです。
例えば、僕は不動産投資をしたことありませんが、ライターとして不動産投資の記事を書くことがあります。
その場合、
- 記事を一通り読む
- 自分が不動産投資をしたつもりになる
- 良かったこと・悪かったことなど役立ちそうな情報をリストアップ
みたいな感じで自分が不動産投資経験者のようになれば、ペルソナがわかります。
いわば、役者みたいな感じ。自分に憑依させる感じです。
なので、ブロガーは役者にならなきゃいけません。
しかし、そんなことをしたら嘘をついていることになるのでは?
という方もいるでしょう。
確かに、最初は読者に対して嘘をついていることになります。でも、学びながら文章を書いていると、1記事書き終える頃には詳しくなっているんですよね。
そうすると、最初の方に書いた文章が気になってきて、修正する。このステップで作業をすれば、読者に満足してもらえる記事を提供できますよ。
ただし過去の自分が優秀な場合は少し注意
とはいえ、過去の自分が優秀すぎる場合があります。
- 思っていたよりも早く目標を達成してしまった
- 周囲の人にメチャメチャ褒められる
- なぜか社会的成功を収めてしまった
などなど。
その場合は、少しハードルを下げて説明してあげることが必要です。
例えば、僕は新卒でいきなりWebライターとして活動を始めましたが、おそらく多くの人が
そんな怖いことはしたくない
というはずです。そんな人に対して
新卒Webライターは最高ですよ
1日2万文字書けばいいんです
8時間執筆する覚悟を持てばいいです
という内容をストレートに伝えてもダメですよね。
その場合は、全く分野に精通していない人、もしくは、中学生くらいの「頭が悪かったな」と思うレベルの自分をペルソナに設定しましょう。
複雑なペルソナ設定は必要ない
ここまで読んで
ペルソナ設定は難しい…
と考える人もいるかもしれませんが、まったく難しくありません。なぜなら、過去の自分で問題ありませんし、詳細まで決める必要もないからです。
本来ペルソナは、
- 年齢
- 性別
- 価値観
- 仕事の役職
- 家族構成
などを設定するのが重要だと言われますが、ぶっちゃけここも不要。過去の自分だったら固定観念でここら辺が決まりますからね。
なので、こういった言語化は不要です。想定する部分は顔の表情だけで問題ありませんよ。
ペルソナ設定が必要な理由
そもそも、なぜペルソナ設定が重要なのでしょうか。結論、相手の顔色を伺うためです。
Web記事においては読者の顔が見えませんよね。つまり、人と会話するように相手の顔色を伺えないわけです。
しかし、明確にペルソナを設定できれば、読者がどのような気持ちで記事を読んでいるかがわかります。そのため、読者の必要な情報を先回りして記事に反映させることができるのです。
(あーお金欲しいな…)
今お金欲しいと思ったでしょ!お金が欲しいなら投資をすればいいよ
なんで分かったんだ?こいつ、すげー。
みたいな感じで先回りできるので、記事の質が高くなります。
つまり、ペルソナを設定することで読者に最適な記事を提供できるので、SEOやCVに大きく影響するのです。
ブログのペルソナを設定する手順【3ステップで解説!】
ペルソナを設定する手順を3ステップで簡単に解説します。
- SEOキーワードを設定する
- ペルソナの顔を思い浮かべる【喜怒哀楽】
- ペルソナの声を文章化する
主に、この流れでペルソナを設定していきましょう。
①:SEOキーワードを設定する
まずはSEOキーワードを選定しましょう。キーワードはツールを活用すれば簡単に抽出できるので、そこから選べばいいです。
詳しくは以下の記事で紹介しているのでぜひ。
本記事ではわかりやすいように、「ブログ 書けない」のKWでペルソナを考えていきます。
②:ペルソナの顔を思い浮かべる【喜怒哀楽】
次に、ペルソナの顔を思い浮かべましょう。
ここは、過去の自分で大丈夫です。
過去の自分がどんな顔をしているか、笑っている?泣いている?などを少しずつ理解していけばペルソナが明確になっていきますよ。
今回の「ブログ 書けない」の場合は、おそらく無力感のある顔をしていると思いますね。絶望で泣くというよりは、どうすればいいか悩んでいる感じ。あと、眠そうにしていると思います。
③:ペルソナの声を文章化する
最後に、過去の自分が話している言葉を文章化します。
あー、眠い。ブログが全然書けないや。全然伸びないんだけどブログ。どうすればいいんだろう。どうしたらブログが書けるようになるのでしょうか。
こんな感じですね。
ここまでくれば明確にペルソナ設定ができています。完了です。
また、ペルソナの声はリード文の「想定読者の悩みに共感」パートにそのまま使ってもOKです。
ちなみに、このKWの記事は僕が過去に作っていまして、こんな感じになりました。
ペルソナ設定における注意点
ブログでペルソナを設定する場合、3つの注意点があります。
- 現在の自分がペルソナ
- 大人数のペルソナを設定してしまう
- 「そんな人いない」ペルソナ
それぞれ詳しく解説しますね。
現在の自分がペルソナ
過去ではなく現在の自分をペルソナにしてしまうと、伝わりづらい記事になってしまいます。
おそらく、ブログに記事を書くということは、ある程度その分野に対する知識が豊富なのではないでしょうか。
僕もブログでいえば
- カニバリゼーション
- LSIキーワード
- サイテーション
など結構マニアックなキーワードについて調べることが多いです。それらのキーワードを自分目線で解説していると、自分の知識前提で記事が進んでいくので、全く伝わらないブログが出来上がってしまいます。
つまり、自分が持っているプロフェッショナルな内容を記載しても、多くの人は理解を示してくれないということ。なので、未熟な過去の自分をペルソナにするのが良いのです。
大人数のペルソナを設定してしまう
ペルソナ設定は原則1人ですね。
多くの人をペルソナにした方が多くの人に伝わる記事が書けるのでは?
と思うかもしれませんが、実は逆効果。校長先生のスピーチみたいなもので、つい眠たくなる興味がない話になってしまいます。
Web上には膨大な読者がいるので、ペルソナを1人に絞ったとしても何万人単位が同様のメッセージを受け取ってくれる可能性があります。なので、1人のみをペルソナに設定しましょう。
「そんな人いない」ペルソナ
例えば、ブログ初心者だけどSEOやマーケティングに関しては超知識を持っている人など、「そんな人いない」ペルソナを設定してしまう人がいます。
再度ペルソナを見つめ直してみると
そんな人いないかも
ということが結構あります。
例えば、
トマトは嫌いだけどピザは好き
みたいな人ってほとんどいないじゃないですか。たまにいますけど、母数は圧倒的に少ないです。
なので、そんな人をペルソナにすると、あまり効果のないブログになってしまいます。
ペルソナに向けたブログ記事の書き方
ペルソナ設定の方法がわかったところで、ペルソナに向けたブログ記事の書き方を4ステップで解説します。
- ペルソナの理解度を考える
- 必須事項はh2見出しに設定する
- 見出しを補足する感じでh3を設定する
- 流れに沿って記事を書く
この流れを使えば、質の高い記事を最短で作れます。
詳しく見ていきましょう。
①:ペルソナの理解度を考える
まずは、想定したペルソナをもとに、どのくらいトピックについて理解しているかを明確にします。
例えば、SEOについて記事を書く場合、
中学生以下:Googleの検索で1位を目指す方法のこと。Web記事を書く時に必要になる技術
高校生以上:検索順位で上位表示させるための施策。アルゴリズムを理解しながら記事を書く
みたいな書き分けが必要になります。
なので、まずはペルソナがどこまで理解できているかを知る必要があるでしょう。
とはいえ、過去の自分をイメージしてどこまで理解していたかを確認するだけなので、難しい作業ではありません。
②:必須事項はh2見出しに設定する
前のステップで理解度を出したら、現在の自分と比較してどんなことを理解していないか、洗い出していきます。
例えば、前述した例で言うと、中学生の場合は
SEOって何?
Web記事の定義は
記事でSEOを活用するメリット
SEOを意識しないとどうなるか
などの内容を含めて記事を書くことになると思います。また、これらをh2見出しとして設定すればOKです。
初心者に対して網羅的にわかりやすく解説する必要があるということですね。
一方で、SEO知識ゴリゴリの人に上記のような内容を紹介すると
舐めてんの?
と言われると思います。なので、もっと中〜上級者が知らないような知識を追加してコンテンツを制作する必要がありますね。
SEOのアルゴリズムアップデートについて
SEOを含めた記事制作のやり方
SEOキーワードの選定方法
LSIキーワードを含める理由
例えば、こんな感じ。
あまり知られていないorお役立ち情報を記載する必要があります。
このように、ペルソナの理解度に合わせてh2見出しを設定していきましょう。
③:見出しを補足する感じでh3を設定する
次に、h2見出しの補足となるようにh3見出しをつけていきます。
例えば、「SEOを活用するメリット」というh2見出しがあれば
上位表示させやすい
中長期的にアクセスを集めやすい
質の高い顧客を獲得できる
こんな感じでh3を設定していきます。
より詳しい話は以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
④:流れに沿って記事を書く
最後は、できた記事構成に従って執筆していくだけです。
記事を書くコツについては以下の記事で紹介しているので、こちらも参考にしてみてください。
記事制作後もペルソナ視点が重要
ここまで、記事制作にペルソナが活用できるという話を紹介してきました。
実は、他の場面でもペルソナの考え方を活用することが可能です。ここではブログにおいてペルソナ設定が活用できる場面を2つ紹介します。
ペルソナが必要な場面①:リライト記事の選定
記事をリライトする際に、ペルソナが役立ちます。
リライトは
- 記事の質を上げる
- SEO施策を実施する
この2つの意味を込めて行われますが、いずれにせよ「リライトが必要な記事はどれか」を判断しなければなりません。その際に使えるのがペルソナの考え方です。
具体的には
- 記事を開く
- 記事のペルソナにマッチしているか考えながら記事を読む
- ズレを感じるならリライト
という感じで、リライトする記事を決めます。
ペルソナを理解しながら記事をリストアップしていかないと、せっかくGoogle的には正解の記事にもかかわらずリライトしてしまう可能性がありますからね。
こういった場面でもペルソナが使えるので、事前にペルソナを設定しておくことが大切なのです。
ペルソナが必要な場面②:新たなキーワード選定
ペルソナが必要な場面の2つ目は、新たなキーワードを選定する際です。
一般的には書くべきキーワードを全て選定してから記事を書いていくのですが、たまに
ニーズが高いけれど見落としていたキーワード
新しく発見されたSEOキーワード
なども出てくるので、適度に新しいSEOキーワードを入れていく必要があるでしょう。
しかし、その際やみくもにSEOキーワードを選定していると、自身のブログにマッチしないキーワードを選んでしまう可能性があります。ブログの方向性がうまく定まらず、場合によっては固定読者がいなくなってしまうケースもあるかもしれません。
つまり、ブログに必要なキーワードなのかを吟味するためにペルソナ視点が必要ということですね。
まとめ:ペルソナ設定で記事の質が決まる
本記事では、ブログにおけるペルソナ設定について紹介してきました。
ブログにおいては、どのような人に読んでもらいたいかを考えるためにペルソナ設定が肝心です。
僕も過去、ペルソナ設定が難しいように感じていて、時間がかかっていましたが、結論、過去の自分をペルソナとして活用すれば、最も手軽に設定ができます。
本記事の内容を参考に、ぜひ記事制作前にはペルソナ設定を行なってみてください。
また、もう少し踏み込んだ内容の「Webライティングのペルソナ設定」に関しては、以下の記事をご覧いただければ分かると思います。