Webライティングとブログの決定的な違いについて考えてみた(めちゃめちゃ脱線します)

Webライティングとブログの決定的な違いについて考えてみた(めちゃめちゃ脱線します)

僕の本業はライター。

Webコンテンツの制作をお受けし、お客様のメディアを盛り上げるのが仕事だ。初心者の頃は大量に記事を書くだけでお金が手に入る仕事だと思っていたが、3年も続けていると、もう少し奥が深い業界だということに気づく。

それは、お客様が求めるゴール(検索数を増やしたいなり商品購入につなげたいなり、、)を達成するためのお手伝いをしているということ。

お客さん
お客さん

この記事には〇〇に興味を持っている方が訪れると思うので、ここから弊社のサービスにつなげてください。

という要望を「記事」にしてお客様に届けるという仕事なので、デザイナーやコンサルタントと同じような役割だということに気づいた。

話は変わるが、Webライターの仕事を続けつつ、辞めてはやり直し、辞めてはやり直しを繰り返しながら、このブログにも記事を投稿し続けている。

最初のうちは、

たけみや
たけみや

Webライティングで文章を書くのに、ブログでもカタカタするの本当にきつい

と思っていた。

実際、最初の頃を思い出すと、スケジュールはこんな感じだった。

1日のスケジュール
  • 朝起きる
  • メール返信
  • 依頼された2記事を午前中に納品
  • 昼食休憩
  • ブログを1記事書く
  • 依頼された2記事を午後8時までに納品
  • 夕食を食べる
  • だらだらする(納期が迫っていると、構成を作ったり)

しかも、ここで紹介したスケジュールは良い時の話で、、一気に案件が入ってきたときは、1日10記事執筆しつつブログを更新していた時もあったから、結構驚きだ。

たけみや
たけみや

今じゃ考えられません。若いってすごいね!

そんなのが半年ほど続き、流石に仕事量を減らさなきゃと思うようになった。でも、お金はほしいから、泣く泣くブログ更新を一旦ストップすることにした。

そんなこんながあって、しばらくブログ更新をお休み。1年ほど休止して、現在に至るという感じだ。

たけみや
たけみや

(ちょっと前置きが長すぎますね。巻きます。)

最近ブログを再開した理由

12月20日頃だろうか。ブログを再開することに決めた。一度決めたことはやらないと気が済まない性格なので、すぐに1記事目を執筆した。↓これね

久しぶりにブログを書こうと思った話。
こんにちは。 ブログの書き出しってどうやるんだっけ?と初歩的な部分で悩んでしまうくらい、しばらくブログを書いていませんでした。 たけみや僕って何事も計画的に続け…
takemiyanoblog.com

ブログを再開したきっかけはいろいろあるが、主には次の2つ。

  • 仲間の頑張りに負い目を感じることがあった
  • 今やっておかないと後で後悔すると思った

仲間の頑張りに負い目を感じることがあった

まず「仲間の頑張りに負い目を感じた」という話だが、、ここを説明するにはまず自分の現状について説明する必要があるから、ちょっと長くなる。が、お時間があれば眺めてほしい。

僕はおそらく、近くにいる人より金銭的な部分では成功を収めていると思う。年収でいえば同期の2倍ほどもらっているし、好きなモノを適度に買っても貯金できている。この間、地元に帰った時は実家暮らしで高校から働いている友達が「貯金が数100万円溜まった」と話していたけど、ほぼ同じくらいの貯金はすでにある。

こう言うと、少し自慢らしく聞こえるが、この結果を生み出したのは「僕がお金を稼ぐため」に個人事業主を選び、「ライター」という職業を選び、頑張ってきたからだ。その結果が3年越しに実ったとも言い換えはできる。

地元の友達はみんな就職していて手堅く頑張っているので、いいなぁと思いつつ、いったんそれは置いておこう。

問題は、東京の大学で知り合った友人たちのことだ。彼らは皆、自分の目標を叶えるために毎日努力をしていて、アルバイトをしながら生み出している。先日僕も参加させていただいた展示会↓のことを例にあげると

<み>る会というアート団体に所属している話「art viewing... vol.5」のアーカイブ
僕がやっている他の活動については、これまであまり言及してきませんでした。「押入れの暮らし」は僕の個人的なプロジェクトであり、この空気感が他の活動と合わなかったり…
takemiyanoblog.com

彼・彼女らは作品を生み出すことに全力をかけている。僕がライターになるために努力した以上の努力量をしつつ、僕のように打算的な気持ち(お金が稼げるから)とかいうことは一切なく、自分の信じることをやり続けているのだ。その姿には本当に脱帽する。

たけみや
たけみや

本人たちに聞いているわけではありません。あくまで僕の目に映ったことを話しているだけなので「隣の芝生は青い」だけなのかもしれませんが、、

他にも、SNSを拠点として作品を作り続けるイラストレーターや、「絶対に成功するからみていてください」と熱い志を持ち、ずっと工房に引きこもっている18歳のアーティストも知り合いにいて、そういう人たちに囲まれていると、自分は情けないなぁと感じることがある。

いや、僕も自分の信じた道をたった1人で歩いてきたのだから、ある意味でいうと誇りに思えば良いのかもしれないが、なんかそうもいかない。

あえて悪くいえば、本当にやりたいこと(このブログを多くの人に見てもらいたい)ということは彼らの目標と近いところにあり、その目標があるにもかかわらず、お金という短期的欲求に目がくらんでライターをしていると考えるからだろう。

そんなような気持ちがあり、Webライティングの仕事を大幅に減らしたとしても、ここしばらくはこのブログをやり続けようと思ったのだ。

たけみや
たけみや

ごめんなさい、すごく長くなりました。僕自身の振り返りとしても書いているので許して!

今やっておかないと後で後悔すると思った

あとは、「時間制限」という部分でも今やっておこうと思った。人生100年のタイムリミットが近づいているだけでなく、例えば、結婚や転職など人生の節目に出会った時、僕はこのままブログを続けられるのかと考えた。

おそらく、全く収益がない状態でブログだけを続けることは困難だと。(これも何事でも少し打算的に考えてしまう僕の弱点なのだが、、)

これまで、「若いうちはなんとでもなる」と、結構な人数の誰かに言われてきたので、それは本当なのだろう。今のうちにできるだけブログを書き続けたいと思った。

話が脱線しすぎている話

ここまで読んでくれた方の中で、この記事のタイトルを覚えてくれている方は何人いるだろうか?

この記事のタイトルは「Webライティングとブログの決定的な違いについて考えてみた」だが、今まで全くこの話をしていない。

たけみや
たけみや

つまり、ここからが本編です。すみません。

僕が考えるWebメディアとブログの定義

この話をするために、Webメディアとブログの定義についてしっかりと分けておきたい。

まず、Webメディアは「規模を大きくしたブログ」だ。規模を大きくするビジョンがあるため、読者の需要を一番に考えてコンテンツが作成されている。例えば、最初から莫大なお金をかけて運営されるオウンドメディアや、月数100万回見られているアフィリエイトブログはこちらだと思う。

そして、Webライターが受注する案件の9割は「Webメディア」によるものだ。

それに対して、ブログとは規模の大小に関係ないが、運営者自身の意見を取り上げているもののことを指すのではないだろうか。有名どころでいえば、drip関連の人たち。モノグラフ堀口さんやDRESS/CODE平岡さん、トバログさんなどがブログの中でも、規模の大きいものだと思う。

上は成功例で、ブログの場合、規模が大きくなるまでに多くの時間を必要とする。だから、みんな辞めてしまうので、この定義でいう「ブログ」は一握りしか存在していないと思う。

この定義づけに疑問を持つ方もいるかもしれないが、今回は、この流れで話を進めていく。他のご意見がある方は、ぜひ、こちらでコメントを残していただければと思う。

たけみや
たけみや

ちゃんとコメントしていただいた方は、全部目を通して返信させていただきます。

Webメディアとブログの違いは需要に対して記事を書くか書かないか

この記事の結論だが、Webメディア(Webライティング)とブログの大きな違いはまさにこれだと思う。

需要に対して記事を書くか書かないか

より詳しくいうと、需要があるものに対して記事を作成してアプローチするのが「Webライティング」で、世間に気づかれていない需要(ニーズ度返しで自分の好きなことモノを紹介)を生み出すのがブログだ。需要を追いかけるのがWebライティングで、需要を作り出して、追っかけてもらうのがブログ。

どちらがいい悪いはないが、分析すると、、おそらく規模を大きくしたいブログは最初からWebライターを雇って記事を制作することを前提としていて、そのためには制作費を稼ぐ必要がある。すでに存在する需要に向けたコンテンツを生み出して記事を制作することで、ある一定のアクセスを獲得できるから、この構造になっているのだと思う。

あとは、みんなの需要に合わせて取り上げたほうが、メディア運営側も記事の質を担保しやすいからだろう。

一昔前は違ったと思う。ブログが現れた頃はみんな好きなことを書いていて、お金を稼ぐことなんて何も考えていなかったはずで「ブログ」が多かったはずなのに。

打算的な僕はWebライティング側の人間

このように考えると、

たけみや
たけみや

だから僕のような「お金を稼がなければ」と思っているWebライターを大量に募集するんだ

と本質が見えてきた。そして同時に、僕がブログで成功したいと考えているのもこれが理由だったんだと、、お金を稼がないと生きていけないから「打算的に考えてしまう」が、それすら偽の姿で、本当は打算的に考えたくはない人だと。その証明として本当に価値のあるコンテンツをブログで紹介し、それを多くの人に読んでもらいたいんだと。

んで、僕の友人たちはみんな「ブログ」的に成功したいと思っているから、最初はお金が稼げない。けど、本気で努力しているから僕の目指している像だ。カッコいいなと。

そう気付いたので、僕は本当の意味で「ブログ」をやろうと思った。そして、この話を考えながら、僕の進むべきブログの方向性も少しずつ決まった。

とにかく好きなことをやることにした。

僕にはブログ=アフィリエイトという考え方が向いていない

お客さん
Webの人

ブログってアフィリエイトしないと稼げないよ

こういう人も多いだろう。確かに、それは事実。

僕も少し前まではそっち側の人間だった。ブログで稼ぐことを目標にするなら、そのほうが効率いいと思っていた。極端な話、大量に製品を取り上げて、SEOで引っかかるようにしたり…

でも、僕にはブログ=アフィリエイトという考えが向いていないので、これからも書きたいことを書き、僕自身が使ってすすめられるものしか記事で紹介しない。

性に合わないならしないほうが自分にとって楽だし、そのほうが読んでくれる方を裏切らないと思う。

最後に

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。

以前の僕はWebライティングとブログ記事作成の違いがわかっておらず、毎日文字を書き続けなければならないのか、、と結構しんどい思いをしていました。24時間ずっと、仕事をしている感じでした。

しかし、今は違います。今日話したような内容が頭にあるので、Webライティングの仕事とブログの執筆では使う脳みそが違うことを知っています。Webライティングは集中してお客様のために書きますが、ブログ記事は友達と話しているくらいフランクに書く感じ。

たけみや
たけみや

友達と話すときに辛いとか思わないじゃないですか!?

それでいて、ブログには自分の好きなことを書いているので、なぜか本業よりも高いパフォーマンスを発揮できたり。

もし「会社終わりにブログを書くのがきつい」とか思う方がいたら、今日の話を考えて見てください。肩の力がふっと抜けて、ブログ更新が楽になるかもしれません。

たけみや
たけみや

僕も、ブログ更新がつらくなったらこの話を見返しにきます。
結局、この話とほとんど同じ結論になりましたね。