この記事は大昔に書いたものです。しばらく非公開にしていたのですが、Webライティングについて学びたいという方がインターネット上・リアルの両方で増えてきたので、再公開します。割と重要な内容だと思うので、ぜひ!
ペルソナって何?
Webライティングでペルソナという言葉を聞くけど、あまり理解していないんだよね…
ペルソナ設定が重要っていうけど、具体的な設定方法がしりたい。
など悩んでいませんか?
ペルソナって難しい専門用語で、Webライティング初心者にとって難しい内容ですよね。
僕も最初はペルソナ設定方法がわからず悩んでいました。
そこで、本記事では「ペルソナとは?」という疑問にお答えしていきます。
- 「ペルソナ」の用語自体の意味がわかる
- Webライティングでペルソナを設定すべき理由がわかる
- 具体的なペルソナ設定方法がわかる
- ペルソナ設定の注意点がわかる
具体例を交えて解説するので、初心者でもわかりやすい内容になっていますよ。
ぜひ最後までご覧ください。
フリーランスのWebライターとして活動しています。
過去2,000本程度の記事を制作してきました。
ペルソナ設定にはもう慣れてきたので、この記事でわかりやすく解説しますね!
ペルソナとは?
ペルソナとは、マーケティングで使われる専門用語です。商品を購買する具体的なユーザー層のことを指します。
様々な業界で利用される言葉ですが、Webライティングの業界においては「具体的な想定読者」という意味で用いられています。
ちなみに、ペルソナの作り方についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ペルソナとターゲットの違い
ターゲットもペルソナと同じように「商品を購入するユーザー層」のことです。
ただし、両者は設定する密度が違います。
ターゲットの場合は「男性 40代 会社員」というように設定を行いますが、ペルソナの場合は以下のような要素を追加して設定するのです。
- 住所
- 性格
- 職業
- 趣味
- 家族構成
- etc…
このように、ターゲットの要素に加えて、男性の具体的な部分まで設定したものがペルソナです。
Webライティングでペルソナを設定する理由は3つ
ここまでペルソナの概要に触れてきましたが、Webライターが文章を執筆するときにも必ず設定する必要があります。
設定すべきという主張には次のような理由があります。
- ユーザーに正しくコンテンツが届く
- 無駄な情報が伝わらない
- プロジェクト内のイメージを一致させられる
順番に詳しくみていきますね。
ユーザーに正しくコンテンツが届く
ペルソナを設定することでユーザーに正しくコンテンツが届きます。
Webライティングは顔の見えない相手に文章を届ける仕事。
読者を想定しないと、どの情報を伝えるべきかが明確にならないので、全く伝わらない文章になってしまいます。
たとえば「〇〇ゲーム 攻略」というキーワードで執筆する際を考えてみましょう。〇〇ゲームの攻略法を教えてあげればいいことは理解できますね。したがって、以下のようなコンテンツを執筆します。
- 事前に剣を取得します(後で役立つ)
- 剣のレベルを上げておく(レベルアップしやすい場所で)
- 他のエリアで銃を拾っても同様に利用できます
仮にこのコンテンツを公開したとしましょう。
もし、コンテンツ読者が小学2年生だったらどうでしょうか?多分理解できませんよね。
特に「レベルアップしやすい場所で」「銃を拾っても」など、自由選択できる場所で迷ってしまうかもしれません。
このように、年代や環境、性別もしくは「ゲーム初心者か中級者か」という条件でも文章が変わります。
ペルソナを設定すれば、想定読者層が明確に決まるので、読者にマッチしたコンテンツを届けられます。
記事の方向性が全く変わってしまうので、ペルソナ設定は重要なのです。
無駄な情報が伝わらない
先ほどの例を再度利用します。
小学2年生向けのコンテンツで「銃を拾っても同様に利用できます」
この部分は不要ですね。
難易度が上がってしまうので「剣をレベルUP」「銃を拾う」
どちらの方が効果的かを考えて、不要な情報を削除してしまえばいいのです。
ペルソナ設定することで「伝えるべき情報」と「そうでない情報」を取捨選択できます。
結果、情報がシンプルで伝わりやすくなるので、わかりやすいコンテンツを作るのに効果的なのです。
プロジェクト内のイメージを一致させられる
クライアントとWebライターのイメージのズレをなくせるので、質の高いコンテンツが生まれます。両者のイメージが一致していないと、コンテンツを届けたい読者が180度変わってしまうので、どれだけクオリティの高い記事に仕上がったとしてもNGが出てしまいます。
ペルソナ設定を明確にすることで「クライアント→Webライター→読者」というように、スムーズな流れでクライアントの伝えたいことを読者に伝えられるのです。
ペルソナ設定の具体的な手順
ここまではペルソナ設定をする理由について紹介しましたが、いかに重要な要素かご理解いただけたでしょうか。とはいえ、どのように設定すれば良いかわからない方も多いでしょう。
そこで、ペルソナ設定の具体的な手順をご紹介します。主に以下の3ステップで設定から執筆まで可能です。
- ペルソナの設定項目に当てはめる
- コンテンツの内容とペルソナを照らし合わせる
- コンテンツの内容を作っていく
具体例を交えて解説します。
この流れに沿ってペルソナ設定すれば、執筆する記事のペルソナが定まりますよ。
ペルソナの設定項目に当てはめる
ペルソナ設定する際に記入すべき項目があります。それが以下の通りです。
ペルソナ設定の項目 | 設定の例 |
名前 | 武宮太雅 |
性別 | 男性 |
年齢 | 23歳 |
住所 | 東京都郊外 |
職業 | Webライター |
年収 | 300万円 |
趣味 | ギターを弾くこと |
家族構成 | 家族3人(現在は一人暮らし) |
仕事の価値観 | 仕事で成果を上げたいと考えている 自分一人で稼げる力をつけたい |
お金の価値観 | お金は使わないが、あるに越したことはない 将来の安定を求めて自己投資中 |
なぜこの記事を読んでいるか | ペルソナ設定の方法がわからず、迷っている ペルソナが明確に設定できれば記事単価が上がるはずなのに |
例えばこのような感じです。
最初は設定が面倒に感じますが、超重要です。
コンテンツの内容とペルソナを照らし合わせる
上で設定したペルソナを用いて、どのようなコンテンツが刺さるかを想像します。例えば、この記事で狙っているキーワード「ペルソナ とは」を上の人物に訴求する場合、以下のようなことを考えましょう。
・仕事で成果を上げたいと考えている
→つまり、コンテンツ自体は長くても読んでくれる。丁寧に解説しよう
・ペルソナが明確に設定できれば記事単価が上がるはずなのに
→「記事単価が上がるから」という理由は、ペルソナ本人がわかっているから書かない
・23歳男性
→まだ知識が成熟していないはず
というように、ペルソナからどんなコンテンツが刺さるか決めていくのです。
この工程で必要ない情報を削除したり、魅力的な情報は追加したりすれば質の高い記事に仕上がっていきます。
コンテンツの内容を作っていく
上の内容を踏まえてコンテンツを作ります。
本記事は、まさに上で紹介したペルソナで執筆しており、結果、記事構成はこのようになりました。
見出し1:ペルソナとは?
見出し2:Webライティングでペルソナを設定する理由
見出し3:ペルソナ設定の具体的な手順
見出し4:ペルソナ設定の注意点
見出し5:まとめ
「ペルソナ とは?」で検索した「記事単価が上がるはず」という意識のユーザーには5W1Hを細かく伝えることが最善策だと考えました。
あとは執筆するだけ。このような流れでコンテンツが仕上がります。
ペルソナ設定の注意点は3つ
ここまでペルソナ設定の具体的な方法を解説しましたが、設定するにあたって、3つ注意点があります。
- ペルソナはより具体的に決める
- なるべくシンプルに設定する
- 理想をペルソナにしない
この意識を持っていないと、ペルソナがさだまりづらいです。
しっかりと確認しておきましょう。
ペルソナはより具体的に決める
先ほど紹介したペルソナの設定項目は、11点ありました。
多いな…
と感じた方もいると思いますが、このくらい明確に設定することが大切です。なぜなら、ペルソナを具体的に設定することで、ブレない芯ができあがるからです。
確固たる記事の方針ができれば、どれだけ文章が下手でも伝わるコンテンツに仕上がります。曖昧にしているとコンテンツが揺れてしまうので、記事を書く前段階で、具体的に決めておきましょう。
なるべくシンプルに設定する
20代男性。ゲームは好きだが、やめたいと考えている。
でも、ゲームの攻略法が知りたい。
仕事で成果を出したいと考えている。
このようにペルソナがぶれているのもダメです。
20代男性でゲームが好き。
攻略法が知りたい。
プライベートの時間は大切にしたい
このくらい明瞭なペルソナを設定しましょう。複雑なペルソナ設定が記事内容のブレを大きくさせます。不要な情報は削ぎ取って、シンプルなペルソナ設定を意識しましょう。
理想をペルソナにしない
おそらく〇〇な人が読んでくれるだろう。
このような理想でペルソナを設定してはいけません。基本的に理想は外れてしまうからです。
なので、リアルに近いペルソナを設定しましょう。可能であれば、現実の人やアニメの登場人物をペルソナにしてしまうのがおすすめです。
- 過去の自分
- 近い悩みを持ちそうな友人
- アニメのキャラクター
明確な人物を設定することで、ペルソナと記事内容のブレに気づきやすくなりますよ。
ペルソナ設定でコンテンツの質が大きく上がる
本記事ではペルソナ設定について解説しました。
ペルソナを明確に設定することでWebライティングで質の高い記事が執筆できます
まずはペルソナ設定の11項目を埋めて、記事を誰に訴求するのか決めましょう。
ペルソナ設定の項目 | 設定の例 |
名前 | 武宮太雅 |
性別 | 男性 |
年齢 | 23歳 |
住所 | 東京都郊外 |
職業 | Webライター |
年収 | 300万円 |
趣味 | ギターを弾くこと |
家族構成 | 家族3人(現在は一人暮らし) |
仕事の価値観 | 仕事で成果を上げたいと考えている 自分一人で稼げる力をつけたい |
お金の価値観 | お金は使わないが、あるに越したことはない 将来の安定を求めて自己投資中 |
なぜこの記事を読んでいるか | ペルソナ設定の方法がわからず、迷っている ペルソナが明確に設定できれば記事単価が上がるはずなのに |
次に、ペルソナとコンテンツを照らし合わせます。
ペルソナ設定から情報の取捨選択を行い、質の高いコンテンツを作っていきましょう。