モノ選びは難しい。
絶対に生活が変わる!
と思って大金を叩き購入したのに使わなくなったり、そもそも自分の生活に合わなかったりする。
消耗品は時間が経過すれば勝手に消費され、消えるからほかを試せばいい。しかし、なかなか消費されない生活雑貨・日用品・家電などは部屋を圧迫したまっていくから、できれば最高の1品を見つけたいところだ。
昔は結構買っては捨てて、捨てては買って、というように結構お金を無駄にしてきた。しかし、最近は自分の中で「迷った時のモノ選びの基準」を設けるようになり、モノを捨てることがだんだん減ってきたように感じる。
今回は、モノ選びに迷った時の基準として「マイルール」を設定すべきという話をしてみようと思う。僭越ながら、僕なりのマイルールについても紹介するので、参考にしてみてほしい。
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マイルールを作るとは?
まず、マイルールを作るとはどういうことかについて。
マイルールはいわば「このゾーンに入ってきたら買う」という線引きをする作業だ。事前に設定しておくことで、無駄なモノを購入する機会を大幅に減らすことができる。
例えば、マイルールを持たない人がまな板を購入する場合は多分、100均へ行き、できるだけ安く済ませるだろう。しかし「長持ちするモノを」「シンクのデザインに合うモノを」というマイルールを持っている人は間違っても100均でまな板を購入しない。
複数から自分が「心地よい」と思う商品を検索し、手にしてから購入すると思う。結果として、無駄な消費をせずにお財布にも地球にも優しい買い物ができるのだ。
僕が設定しているマイルール
「マイルールを作る」という字面だけを見ると、少し難しそうと感じるかもしれないが、そこまで難しいものではない。ざっくりとした抽象的なルールでもまったく問題はない。
事前に抽象的な概念でマイルールを決めておけば、購入したいモノが現れたとき、そのモノに思考を最適化させられるからだ。
一例として、僕が設定しているマイルールを5つ紹介するので、参考にしてみてほしい。
- 値段で妥協しない
- 誰が何と言おうといいと思ったモノを選ぶ
- 長く使い続けられるモノを選ぶ
- 購入体験を大切にする
- さまざまな方向から比較検討する
①値段で妥協しない
僕が最も重要だと考えているのが、コレ。
値段で妥協しない
ということ。
人間、だれしもお得にモノを購入したいもので、1,000円と5,000円、同じコップという商品があったら、1,000円の方を選びたくなると思う。
しかし、まずはこのルールを思い出し、値段だけでは考えないことが大切だ。やはり値段が安いということは、
- 安い素材を使っている
- デザインに時間がかけられていない
- 消費を前提に作られている
という傾向がある。(必ずではないが)
結局、安い方を購入して
あんまり合わないから、ほかを購入しよう
となってしまうことも多いから、注意したいところだ。
「安物買いの銭失い」にはならないようにしたい。
②誰が何と言おうといいと思ったモノを選ぶ
XやInstagram、YouTubeなどで活躍するインフルエンサーが
この商品めちゃめちゃいいですよ!
と言っていたら、問答無用で購入したくなるところだが、いったんストップ。
ちゃんと自分で考えてモノを購入することが大切だ。
確かに、自分の好きな人が好きなモノは、好きになりたいし、それでよい気持ちになることもわかるのだが、
- 自分とは性格が違うかもしれない
- 自分の身の丈に合わないかもしれない
- 本当はあまり使っていないかもしれない
ことも視野に入れた方がいい。
僕が伝えたいのは、誰かが言ったことを鵜呑みにして自分に取り入れるのではなく、内容をきちんと理解したうえで自分に必要かを考えるのが大切だということ。
使うのは他でもない自分なのだから、モノ選びは自分に最適化したいところだ。
僕がカメラを購入しようとした際「カメラは絶対Leicaだ!」という人がめちゃくちゃ多かったため、一瞬迷いましたが、コンセプトと用途を吟味したところ、X-Pro3を購入する運びになりました。
③長く使い続けられるモノを選ぶ
3つ目の基準は「長く使い続けられるモノを選ぶ」ということ。
資源を大切にするためにも、モノと向き合う時間を長くするためにも、この観点は大切だ。
まず「資源を大切にする」という点で、モノを大量生産して消費していく世界において「経済が回るからいいのでは?」という意見もあるかもしれないが、僕はそうは思わない。誰かが無理をして泣きながら生産して、誰かが購入する。でもそれは自分に合わないモノで、すぐに捨ててしまう。そんな世界をエコだとは思えないからだ。
そして、結局のところ、あとでつけが回ってくる。拡大解釈すると、それは環境汚染によって人間が住みづらくなったり、災害が発生したりする原因にもつながったりしかねない。
また、消費を促進させることで「モノと向き合う時間が減っていく」と思う。自分の手元に届いたんだから、せっかくなら長く使い続けたいと思う気持ちはないだろうか?大きなのっぽの古時計のように、100年ずっとそばにある時計は今の時代、だいぶ減ってしまった。
大切なモノだから、捨てたくない。なおしてでも使いたいと、1人1人のモノと向き合う時間が増えれば、世界はもっとエコになると信じています。
ちなみに、僕はそういった理由があり、古道具を好んでいることもここで紹介しておきたい。詳しくはこちらを。
④購入体験を大切にする
続いて「購入体験を大切にする」ということも僕が意識しているマイルール。
購入体験とは、こんな感じだろうか。
- 誰から買うか
- どこで買うか
- モノにどんなストーリーがあるか
- 自分の人生のどのタイミングで買ったか
ここらへんが語れると、ステキな購入体験だなぁと。
例えば、僕が愛用しているリュックサックはこんな感じで、
これについては、結構語れる部分が多い。
- 誰から買うか→普通の店員さん
- どこで買うか→湘南テラスモールのMSPCで
- モノにどんなストーリーがあるか→教職課程のイベント+夜勤で3日家に帰れなかった後に購入
- 自分の人生のどのタイミングで買ったか→大学3年生の人生に迷っていた時
大学生が買うにしては結構高いリュックで、確か48,000円くらいしたと思う。当時頑張ったご褒美に購入したことを覚えている。購入してから4年ほど経っているが、全然現役で使えているので、いい買い物だったと思う
こんな風に、語れるモノが増えていくと、人生が少しずつ楽しくなっていくからおすすめしたい。
あとは、生産者の顔が見える商品をできる限り選ぶというのも大切ですね。クラフト系の商品を購入すると、結構いいですよね。今はもう使っていませんが、m⁺さんのmillefoglieとか購入した時は、結構うれしかったですね。
⑤さまざまな方向から比較検討する
最後のマイルールは「さまざまな方向から比較検討する」ということ。モノを選ぶ際にはどうしても、有名どころばかりをサーチしてしまいがちだ。そして、いつも同じようなデザインのモノを選びがち。
それではあまり楽しくない。だから、あらゆる方向から自分がベストだと思うモノを探すのが大切なのではないだろうか。たとえば、
- 置く場所をイメージして絵が浮かぶかを考える
- 使うとどうなるか(簡単に使えるのか、少し手間がかかるのか)
- 用途的に代替品はないか(カッターではなくハサミでもよいのではないか)
などなど。
この視点を持つのは結構難しいと思うが、最後にちょっと考えてみると、
あれ、今まで探していたよりもいいやつあるじゃん!
と固定観念をうまく崩してくれることがある。
僕の場合は、外で作業を行うために小さいパソコンを購入しようと考えていたが、最終的にタブレットと外付けキーボードを持ち歩いた方が使いまわしが良く、その運用に決めたことがあった。
電気ケトルを買うよりもやかんが良かったり、デスク用の椅子を探していたが、今使っているモノをそのままでスタンディングデスクに変えた方が良いケースもあるかもしれない。
まとめ
今回は、モノ選びに迷った時の基準として「マイルール」を設定すべきという話をしてみた。マイルールを設定することで「このゾーンに入ってきたら買う」という線引きを行うことができる。
うまく設定できれば、モノを購入する際に生まれる失敗を大きく削減できるから、今回紹介した内容も参考に、モノ選びについて考えてみてほしい。
もしよければ、僕の基準も使ってみてね!