コタツ記事には価値がない?現役Webライターが問題点を解説!

コタツ記事には価値がない?現役Webライターが問題点を解説!
たけみや
2024年のたけみや

この記事は大昔に書いた記事ですが、割といいこと言っていると思うので、少し調整してもう一度投稿しようと思います。


世の中の流れ的に「コタツ記事に価値がない!」という論調で叩かれることが多く、自分のやっていることに自信を持てないという方も多いと思います。

かくいう僕もその1人でした。ずっと自宅で文章を書いて、納品する生活をしているので、

たけみや
たけみや

全く世の中に価値を見出していない気がする。取材ライターに転向した方がいいのかな

と思ったことは何度もあります。しかし、現在もずっと在宅Webライター(コタツ記事ライター)をやって生計を立てています。

本記事では、コタツ記事の生み出す価値や、コタツ記事が問題視されている由縁、良いコタツ記事を執筆する方法について紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

少しだけ僕の実績など話させてください。

たけみや
たけみや

僕は現役のWebライターです。毎日2万文字程度文章を執筆しており、これまで書いてきた記事数は1,000本以上です。全て在宅で執筆しているので、つまり、コタツ記事を大量に量産しているライターなのですが、自分の文章には自信を持っています。

本記事を最後まで読めば、自分がコタツ記事ライターであることを誇れる!くらいになっていると思いますよ。

コタツ記事に価値はない?【結論:いい記事には価値あり】

そもそも、どこから「コタツ記事」かという明確な定義はありません。なので、本記事では、以下のようなものをコタツ記事と呼びますね。

  • 取材をしていない
  • TVやSNS、インターネットで調査した二次情報のみを使っている
  • 既出している情報をまとめた記事

つまり、この定義からすれば、SEO記事やニュース記事など、在宅ライター募集している記事は全て「コタツ記事」ということになります。

こういったコタツ記事は、読者に対して新しい記事を提示しない点で「価値がない」と言われたり、

そんなの誰でも書けるじゃん!

と批判されたりします。

しかし、僕的には

たけみや
たけみや

「価値のあるコタツ記事もあるんじゃない?」

と思っています。

具体的には、わかりづらい一次情報を初心者の読者向けにわかりやすく解説したり、繋がりが薄い二次情報同士を理論的につないで、読者に明確なメリットを示す記事など。こういった記事は読者がとっかかりやすいという点でメリットがあるのでは?と思います。

コタツ記事はマイナスなイメージの方が大きい印象ですが、こういった記事を書けるようになると、価値があるコタツ記事を書けると思います。

僕自身も、コタツ記事を書いていますが、こういった点で読者にメリットを提示しているので、「価値のあるコタツ記事」を書けていると思います。

コタツ記事の3つの問題点

世間で言われている「コタツ記事」には3つの問題点があると言われています。ここでは、コンテンツを消費する1読者として感じている問題点を3つ解説します。

  1. 読者に誤解を与える危険性がある
  2. 情報が薄い
  3. ライターの評価を下げる

問題点1:読者に誤解を与える危険性がある

コタツ記事はタイトルで読者の目をひき、内容は薄いという状態が多いです。また、記事の大量生産を目的としているメディアでは、記事の構成自体がテンプレート化されており、ますます価値のないコタツ記事化しています。

また、そういった記事構成で執筆を進めていくので、より価値の低い記事になりやすいです。

僕もテンプレート化されたメディアに当たったことがありますが、

  • キーワード〇個以上含める
  • 構成の修正不可
  • PREP法で書く

など、価値のないコンテンツを大量生産しているな〜〜って感じでした。

また、それが原因でコンテンツがわかりづらくなり、読者の誤解を招いてしまうのですね。

問題点2:情報が薄い

2次情報をまとめてコンテンツを制作しているので、情報が薄くなりがちです。

コタツ記事ではコンテンツで取り上げられている内容しか記載できないので、「80%情報のかき集め」みたいな感じがします。

情報が薄い記事を読むくらいなら、他の取材記事を読んだ方がいいと思うかもしれませんが、そういった記事ほどSEOで上位表示されてしまうのです。

SEOキーワードとか盛り込んでいるから、Googleクローラーが上位表示してしまうのですね。

なので、読者が読むべき「本当に質の高い記事」には辿り着けていないという現状があります。

問題点3:ライターの評価を下げる

これは、記事を執筆しているライター的に…という話ですが、質の低いコンテンツを生み出しているライターも「Webライター」という肩書きで紹介されてしまいます。

その結果、メディア業界のことを知らない人からすれば「質の低い記事を書く人=Webライター」と思われてしまい、Webライターの評判が下がってしまうのです。

たけみや
たけみや

しかも、「コタツ記事には価値がない」という意見って、どちらかというと論理的ですからね。

きちんと仕事をしているライターの評価が下がり…という感じで、完全に足を引っ張る行為なのです。

僕もライターをやる前は「この人たち、なんて酷い記事を書いているんだろう…」と思っていました。

問題点があるのにコタツ記事が普及している3つの理由

このように、さまざまな問題点があるコタツ記事ですが、実際のところ、そういった記事が増えています。

僕自身も2年間で1,000本くらい作業しているので、明確ですね。

そもそも、なぜ、コタツ記事が増え続けているのでしょうか。主に3つの理由があると考えています。

  1. 記事にかけるコストが削減できる
  2. 大量の記事を獲得しやすい
  3. 事実確認など面倒くさい業務が減る

ここでは、メディア担当者側の意見として紹介しますね。

記事にかけるコストを削減できる

コタツ記事を依頼すると、記事にかかるコストを大幅に節約できます。例えば、コタツ記事と取材記事で発生するコストの差は、次のような感じ。

  • 取材費
  • インタビュー先への謝礼
  • 交通費

つまり、実際に取材に行く費用が0になるわけですね。例えば、取材費に10万円かかったとしたら、コタツ記事の場合その分が全て利益になるので、

お客さん
メディア運営者

コタツ記事で成果が出るなら、自社でもコタツ記事制作に取り組んでみようかな

となるわけです。

大量の記事を獲得しやすい

コタツ記事を執筆すると、取材にかかる費用が浮くだけでなく、その分の時間もかかりません。

「ライターが自宅で文章を書いてればいい」という世界ので、1,000文字くらいならものの10分程度で生み出せるわけです。

なので、自ずと大量の記事が仕上がり、それでいて検索順位の上位表示を狙うことができます。

という事実があり、コタツ記事は一向に無くならないのです。

事実確認など面倒くさい業務が減る

コタツ記事の場合は、取材をせずに(正確だと思われる)記事を参考にして文章を執筆します。そのため、一次情報が記載された記事を参考にして内容を書けば、基本「嘘偽りを」書いてしまうことはないわけです。

その結果、事実確認をせずにコンテンツを生み出すメディアも多く存在しており…事実確認が行われず、不確実の情報を記載し、裁判に発展したというケースも存在しています。

こういった問題がありながら、大量の記事を生み出すことでそれなりの収益は確保できているので、メディア運営者側としても痛手が少なく、多くの収益を獲得できるという構造になっていますね。

なので、コタツ記事は一向になくならないのです。

記事には「良いコタツ」と「悪いコタツ」がある

僕自身もコタツ記事を執筆していますが、コタツ記事にも「良いコタツ」と「悪いコタツ」があると感じています。

後ほどそれぞれの特徴を紹介しますが、ざっくりと、悪いコタツは「メディア運営者側目線で書かれている」良いコタツは「読者目線で書かれている」という違いがあると思っています。

例えば、僕が考える「悪いコタツ」とは、次のような記事です。

  • SEOキーワードを〇個含める
  • とにかく素早く記事を納品してもらえると…
  • セールスライティングマシマシで

みたいな感じ。

詳しくは後述しますが、Googleを騙して記事のPVを上げようとしているのが、悪いコタツの特徴ですね。

こんな記事が増えると、読者を裏切ることになってしまいます。

なので、僕自身は悪いコタツ記事は断固として受けません。

ただ、良いコタツ記事もあって、初心者に対してわかりやすい内容を届けるのは「良いコタツ」だと思います。そういった記事はどんどん受けて、Googleに載っているコンテンツ全てが良くなるくらいの気持ちで作業するのが、僕のライターとしての務めだと思っています。

悪いコタツ記事の特徴

それではここで、悪いコタツ記事の特徴を3つ紹介します。本ブログを読んでいる方のほとんどはWebライターさんだと思いますが、このような記事を受けてしまうと、自身の評価を下げることにも繋がりますので、注意しましょうね。

曖昧な情報を使って記事を書いている

曖昧な情報を曖昧なまま使って記事を書くのは悪いコタツの特徴です。例えば、個人ブログに記載されている内容を使って記事を書いたり、正確なデータがないにもかかわらずそのデータを引用したりするなどですね。

しかも、このような曖昧なデータのほとんどが誤っているので、誤った情報が記載されたコンテンツがずっと周り回っているというイメージです。

さらに、そういった情報に対してメディア運営者側もOKと言って公開してしまうのも問題だと思います。このような要因が重なって悪いコタツ記事が大量生産されているのだと感じます。 

違和感のある文章をそのまま使っている

ブログ記事を見ていると、違和感のある文章をそのまま使っているコンテンツが大量にあります。

たけみや
たけみや

ごめんなさい。例を出そうと思ったのですが、あまりにひどく、僕自身では表現しきれないのでなしでお願いします…

「小学校の国語、勉強してこなかったのか…」と思うような酷いものが多いですね。

それも、結構多くの人が日本語ぐちゃぐちゃで、現在仕事を受けているメディアの中にも、2〜3人酷い人が紛れていますから。そう考えると「実は身近に潜んでいる問題なのかも」と思います。

こういった記事を生み出しているライターもそうですが、それをしっかりと見届けて見逃しているメディア運営者もどうかと思います。そんなメディアが成長するわけないので、Webライターとしては、受けないようにしましょう。

具体的な事例がなく、誰でも書ける文章

Webライターとして記事を書く場合、事例をもとに執筆するのが基本です。というか、いくつかの文章を参考に記事を書いていると、勝手に事例が出現してくるので、似たような事例がないかを調査して書くことになります。

しかし、コタツ記事はそういった事例を蔑ろにしているか、そもそも何も見ずに執筆しているかで、見事に事例がないですね。

また、そんな記事は誰でも書けるので、Webライターがわざわざ執筆していないのかもしれません。

良いコタツ記事の特徴

僕は、「いいコタツ記事」もあると考えています。ここでは、いいコタツ記事の3つの特徴を紹介します。

正確な情報がわかりやすくまとめられている

例えば、政府が出している一次情報は非常にわかりづらいものが多いです。かろうじて資料にまとめられていますが図や表がほとんどなく、画面に大量の文字が並んでいるため、その分野に関わったことがない人であれば、何を言っているのかすらわかりません。

そのような情報を視覚的にまとめたり、箇条書きでわかりやすく紹介している記事はコタツで書いていたとしても「いいコタツ記事」だと思いますね。

人間が読みやすい文章で書かれている

コタツで書いていたとしても、わかりやすい内容で読み応えがあり、人間が読みやすい内容で記事を書いているならば、「良いコタツ記事」だと思います。

逆にいえば、Googleクローラー向けに書かれたキーワードゴリゴリの記事は悪いコタツ記事です。なので、きちんと読者のことを考えて書いた記事であれば、褒められるべき記事だと思います。

具体例があり、その人にしかかけない記事

これは、発注内容にもよるので、受け手側がいじりづらい部分でもあるのですが、実例を紹介したり、その人にしか書けない切り口で書いた記事は「良コタツ記事」だと思います。

とはいえ、近年は上位記事を丸写ししたような記事が「良し」とされる傾向にあるので、そもそも実例が削除されるということもありますが。

ただ、他の記事には書かれていないけど、読者にとって必要不可欠な情報があることも多いので、そういった場合には新たな要素を含める工夫が必要だと思います。

良いコタツ記事が書ける3つの方法

いいコタツ記事を書くにはどのような工夫を施す必要があるでしょう。ここでは、良いコタツ記事を生み出すための3つの工夫を紹介します。

大量の具体例をもとに記事を執筆する

大量の具体例を用いて記事を執筆すれば、良コタツ記事が書けると思います。なぜなら、大量の情報を確保する=情報の網羅性が高まり、読者に必要な情報を必要な分だけ届けられるからです。

また、具体例を大量に含めていればそれなりに信憑性が出るので、記事としても価値があると思います。なので、コタツ記事を書く場合は、大量の具体例や裏付けを用意してから記事を執筆するようにしましょう。

ただ、そういった記事を書くには、最低限のペルソナ理解やSEOアルゴリズムの理解は必要となります。逆にそれらの知識が皆無なら悪いコタツ記事になってしまうので注意しましょう。

SEOに頼らず人間が読みやすい文章を書く

SEOゴリゴリで記事を書いていると、読者にとって読みづらい内容になってしまいます。

たけみや
たけみや

SEOはSEO(Search Engine Optimization)Goole検索エンジン最適化で、SEO対策によって記事がSEO上位表示されやすいです。

↑こんな記事読みたくないですよね。しかも、このSEOは非常に古い考え方で、現在では全く効果がありません。

つまり、古い情報だけを意識してSEO対策を講じるのはやめ、常に読者のことを考えて記事制作するのが重要なのです。

自分の得意分野を活かした記事を執筆する

丁寧に作成したブログ記事の構成案はSEOにもユーザーにも届く

自分の得意ジャンルに関する記事であれば、割と信憑性のある内容を書けるのではないかと思います。なので、仕事を受けるときに専門性の高いジャンルを受ければ、良いコタツ記事が書けます。

たけみや
たけみや

僕自身のことで言えば、ビジネス、ITなどの分野が得意で、普段から調べるのも好きなので、そのような記事であれば基本うまく書けます。

このように、自分の得意ジャンルを知っておくだけで質の高い記事が書けるようになるので、まずは得意ジャンルを把握するところから始めましょう。

まとめ:良いコタツ記事がかければ価値ある人材になれる

本記事では、コタツ記事が問題視されている理由や、コタツ記事がなくならない理由、良いコタツ記事を書くための方法などを紹介してきました。

僕自身もSEOライターとして活動しているので、いわば「コタツ記事」を書く側です。しかし、いいコタツ記事は読者にもメリットがあると思いますし、実際に書いている側としても生きていける方法の一つなので、価値ある文化だと思います。

なので、僕たちのようなライターができるのは「良いコタツ記事を生み出す」ということ。ぜひ本記事の内容も参考に、良いコタツ記事が書けるライターを目指しましょう。