ライターを始めるとき、仕事道具のキーボードくらいは高いモノを買った方がいいなと思い、AZIO Retro Classic Compact Bluetooth RCK(以下、AZIO R.C.Kと略)を購入した。当時は打鍵感の気持ちいいキーボードを探していて、茶軸のFILCOやHHKBなども検討していたが、あえて、同じくらいの価格帯のキーボードの中でもレビューが少ないAZIO R.C.Cを購入したと記憶している。
見た目が完全にドストライクだったし、絶対に作りたい押入れデスクにマッチするはずだと思ったから。
結局、家電量販店などでの試し打ちは結局1度もできず(本当にサンプルが置いてない)最も重要な打鍵感については一切、確認できず購入に至った。
絶対打鍵感がいいはずだ
とやや強引に購入したのだ。
そんなことがあってから、もう3年経とうとしている。
何度も新作のキーボードを試し打ったりしたが、AZIO R.C.K以上の打鍵感・デザインのモノにまだ出会ったことはない。
価格は3万円を超える
僕が購入した「AZIO Retro Classic Compact Bluetooth RCK」というモデルは、税込33,414円。誰がなんといおうと超高級キーボードだ。2,000円で買えるキーボードがあるのに、なぜこれほどまで高いキーボードを購入したかといえば、以前書いたこの話につながるのだが、一旦それは置いといて、、
普通の人ならキーボードに3万円は出さないと思うが、僕は、文章を生業とする覚悟があったから、このキーボードを買った。購入したその一瞬だけを切り取ると「その買い物、絶対に失敗でしょ笑」と感じられるかもしれない。
が、現に、このキーボードで1,000万円単位のお金を稼いでいるのだから、その投資には成功したと言わざるをえない。
AZIO R.C.Kに魅了される理由
AZIO R.C.Kのレトロな質感に魅了される人は多い。僕もその1人だ。
一般的なガジェットといえば、スタイリッシュでモダンなデザインのものが多いと思う。できる限り無駄を省き、よりミニマルな印象をまとったプロダクトが多いような気がする。
一方、このAZIO R.C.Kはそこら辺のガジェットとは異なり、スタイリッシュ・モダンというよりは、レトロとかアンティークという言葉が似合うような気がする。(商品名にもあるが)
ミニマルなガジェットはそれはそれでかっこよく好きだが、汚れや傷がつくと「劣化」と認識せざるをえなくなってしまう。しかし、AZIO R.C.Kはにはメープル(木材)が採用されていて、昔嫁入り道具として使い続けられたであろうタンスのごとく、傷跡をエイジングとして楽しめるのだ。
さらに、エイジングだけでなく、このキーボードならではの強い打鍵感と音色も楽しめる。キーを入力する度、タイプライターをカタカタと叩いていた、あの時代を想像することができる。(もちろん生まれてはいないが)
打鍵感については、おそらく現在日本で販売されているキーボードの中でもトップクラスの強さのはず。1ヶ月使えば、元々弱い人で握力+10くらいなるんじゃない?と思うほどだ。最初はやや強い押し心地で、腱鞘炎になりそうになるが、1ヶ月使えば、安定してタイピングできるようになる。
ちょっとクセのあるAZIO R.C.Kだが、そのクセに適用できれば、他のキーボードが使えなくなる諸刃のキーボードだ。
僕はすでに魅了されていて、もう他のキーボードには戻れない。
AZIO R.C.Kのスペック
スペックを簡単にみていこう。
寸法 | 143×328×42mm |
接続方式 | Bluetoothもしくは有線接続 |
重量 | 1100g |
電池 | 5000mAh |
充電 | USB Type-C |
対応デバイス | MacとWindows |
カラーバリエーション | 4色展開 |
こう見ると、結構重いことがわかる。実家に帰るときに必ず持って行く1品だが、結構リュックサックを圧迫しているっぽい。
ちなみに、電池が5000mAhというのを見ると、少ないのでは?と思うかもしれないが、結構充電は持つ。印象としては、4ヶ月フルで使い続けて充電が必要になる程度なので、そこまで心配することはないと思う。
タイピングするたびワクワクする
ライターとして飯を食っている僕からすれば、スペックとか機能性とかそんなウワベのことはどうでもいい。とにかく、タイピングする度ワクワクが続き、クリエイティビティを刺激してくれることが大事なのだ。じゃないと、1日何万文字と文字を書き続けることは困難だったろう。
そんな僕と似た気持ちを持っている人で、かつ古道具なりエイジングなりが好きな人にはピッタリだと思うし、同業のライターさんや大量の文章を書く人には、本当におすすめできる商品だ。
3万円ほどの予算でキーボードを探している変わり者がいたら、AZIO R.C.Kを購入して僕と同じワクワク感を味わってほしい。