副業時代も含めると現時点で丸4年、Webライターとして活動してきた。最初は右も左もわからず、WordPressとは?Googleドキュメントとは?というほど無知だったから、その時から今を見つめると、流石に成長している。
「文章を書くことが苦しくない」からというのが、Webライターになった動機だったが、少しすると「文章を書くことが楽しい」に変化し、しばらくすると慣れて「何も感じない」状態に。また少しすると「もっといい文章が書きたい」「もっと収入を…」というふうに心情が変化していった。
今はだいぶ落ち着いて、Webライターの仕事とブログを両立させるために、受注仕事を大幅に減らしている。
何か思う度に方針を変えてきた(かっこよく言えば経営判断してきた)が、状況に応じて舵を切ってきただけ。よく考えると前だけをみていて、Webライターの活動を振り返っては来なかったと思う。
しかし、最近になって過去のことを振り返るようになったので、現時点の僕を文章に残しておこうと思った。
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無我夢中で執筆を行っていた大学生時代
4年ほど前の話。大学3年生の僕は将来に漠然とした不安を抱えていた。この話でも紹介したが、
デザイン系の就職を希望していた僕は、教授と絶望的に馬が合わず
こんなのやってられるか〜!
とデザインの仕事と就活に希望を見出せなくなってしまった。これまでは就職をすれば将来安泰だと思っていたから、とても悲しく、そして苦しかった。
急に将来への道標が消えていった感じ。
僕は何をして生きていけば良いのだろうと、本気で思った。
アルバイトでもはじめて最低20万円は稼がなきゃな〜
とか思っていた僕の前に現れたのがブログ。ブログで商品を紹介して、そこから売ることができれば収入になると知った。
思い立ったら終わるまで気が済まない性格なので、とりあえずドメインとサーバーを契約してはじめてみた。100記事程度書き続けただろうか?最初は8時間かかっていた1記事も、数が増えるにつれて3時間程度で執筆できるようになった。
しかし、結局得られた収益は合計500円。ブログで生活することはできなかった。
なので、仕方なくそのスキルを使ってWebライターの活動を始めた。
そこからは月3〜5記事程度納品を行い、月3万円程度の収入を得られるようになった。大学卒業時点で合計収益が30万円ほどだったから、ブログでは稼げなかったけど、経験は無駄になっていない。
とはいえ、大学に通いながら毎日本気で作業を続けていたから、毎日本当に無我夢中だった。
みんなが新卒入社の頃、僕は…
大学を卒業して、みんなが新卒入社を果たした。一方僕は、大学生の頃と変わらずWebライターの活動を続けていた。最初は案件がなかったから毎日案件探しを続け、お客さんを増やした。100応募して受かるのは2〜3程度。
厳しかったが、とにかく仕事を始めないと飯が食えないので、めちゃめちゃ頑張った。なんとかゲットした仕事を全力で片付け、また新たな案件を探す。毎日全力で頑張ったけど、最初の月収は8万円。作業時間は200時間+αくらいだが、社会人には到底勝てなかった。
全力でやったのにコレだけか…
という感じ。幸いにも家賃3.8万円の賃貸に住んでいたので赤字ではなかったが、お好み焼き(お腹満たしのためにお餅入り)を15日連続とかで食べていたので、本当にお金がなかったのだと思う。
しかし、諦めず作業を続けたところ
初月 | ¥80,000(正確な記録がない) |
2ヶ月目 | ¥120,000(正確な記録がない) |
3ヶ月目 | ¥251,774 |
4ヶ月目 | ¥264,773 |
5ヶ月目 | ¥206,537 |
というように、なんとか収入を伸ばすことができた。
さらに、この時の平均作業時間は100時間程度だから、ある程度余裕を持って執筆し、社会人程度の収入を確保できるようになった。
とりあえず、当初掲げていた「社会人と同等の収入を獲得する」という希望は達成できたので、少し安心した。
ちなみに、1年目の12月に¥332,065という収入を叩き出せたので、
あぁ、これでやっと趣味にも時間が取れる
と思ったことを覚えている。
ただし、この頃はWebライティングしかやっていなかったため、ほとんど外に出ることはなかった。だから、月5人しか話さないのは当たり前だったし、コンビニの店員さんと会話するだけでちょっと嬉しかったので、人間として大事な部分が欠如していたと思う。
ホンモノのWebライターになった2年目
2022年の話。Webライター2年目は結構頑張った。2022年の年収は約630万円。
ライター以外の仕事(アルバイト)も少しやっていたが、ライターだけで月収70万円の月があったし、どれだけ景気が悪くても月25万円を下回ることは一度もなかったから、結構リアルな話、死ぬ気でWebライティングをやっていたと思う。
毎日8時間の作業は当たり前。1ヶ月で200記事納品したこともあった。加えて少しアルバイトをやっていたから、今考えると狂っていたと思う。
だから、自信を持って当時はホンモノのWebライターだったといえる。
しかし、お金を手に入れられたとはいえ、毎日執筆執筆だったので、自由な時間なんてほとんどなかった。だから常に体力的・精神的な限界を感じていた。
一番やばいなと思うのは、ほぼ毎日スーパーのお惣菜しか食べず、営業終了ギリギリに買いに行く感じ。特に用事がなければ、5割引の時間しか外に出ることはなかった。
記憶力が乏しいからかもしれないが、正直、当時のことはあまり覚えていない。一応記録していた数字が当時の大変さを物語っているだけだ。
それでもなお、この時感じていたのは、
もっと稼げるライターにならなきゃな
ということだった。当時は金銭的な成功しか見ておらず、年収1,000万円を超えるためにはどうすればいいか…的なことを考えた結果、ここに帰結した。
しかし、体力的にも精神的にも限界がきていたので、今の僕なら
やめといた方がいいよ
というだろう。
働き方を変えようと思った3年目
2022年の終わりに「もっと稼げるライターにならなきゃな」と思ったので、しばらくはそのために努力していた。しかし、体力的・精神的に限界がきていたので、続くわけがなく…
2〜3ヶ月した頃には
ちょっと流石に働きすぎだし、もっと自由な時間を確保したい!!
と思うようになった。そして、すぐに働き方を変えることにした。具体的には、次のようなことを意識するようにした。
- 自由時間の確保を第一に考える
- 少しでもキャパオーバーだと思ったら断る(お金に目をくらませない)
- 面白い体験があれば積極的に関わる
- 単価上げに挑戦する
- 他の仕事にも手を出してみる
常套的に使われている表現だが、「ワークライフバランスを整える」ことを意識していろんなことに挑戦してみた。一部失敗したこともあったが、おおよそは成功。おかげで人生が少し豊かになったと思う。
一例を紹介すると、3Dプリンターを購入してフィギュアを作ったり、コーヒー豆にこだわって毎日最高の1杯を淹れたり。あとは、古道具もいっぱい揃えたし、車だって買った。前よりも彼女とのデートを本気で楽しめるようになったし、さまざまなイベントに呼ばれるようになった。
お金のことを考えると、2020年ほどは稼げていないが、まぁ割と十分生活できるくらいはもらえているし、少し身の回りのことをできる余裕(自炊とか)が生まれ、前年よりは少し節約できているから、支出はトントンかもしれない。
それでいて人間らしい生活ができるようになったのだから、いいんじゃない。
これからもライターとして活動するか?
今年は2024年なので、Webライターとしての活動は4年目に突入した。
ずっと文章を書き続ける毎日で苦しくないの?
と友人・知人から言われ続けたが、一貫して苦しいと思ったことはない。もちろん「疲れる」ことはあったが、次の日になれば回復して、毎日文章を書きたいと思い続けている。
だから、これからもライターとしての活動は辞めない。毎日何かしらの記事を書き続ける人でありたいと思う。
ただし、他に達成したい目標があるから、そっちにも力を入れたい。それは「このブログを続けて成長させる」ということ。ブログは、僕のリアルな気持ちを赤裸々に伝えられる唯一のツールだ。SEO的なアプローチをとっていないから、多くの人に見てもらえるまでに相当時間がかかると思うが、それでもこのスタンスは変えずに「心から出た言葉」を書き綴っていきたい。
そのためには、少しずつブログにかける時間を増やしていかなければならない。なので、今年は少しスタンスを変えて仕事を進めていきたいなと思う。
- 少し余裕を作り、ブログにリソースを集中させる
- もっと文章力を上げる(誰がなんと言おうとレベルの高い文章を)
- ライターの仕事の単価を少しずつ上げていく(最低限の生活ができるよう)
まとめ
今回は、Webライターとして活動してきた僕の過去について考えてみた。今考えると、割と浮き沈みありながらもなんとか、浮き輪につかまって生きてこれたのではないかと思う。
でも、それは若かったしライティングに対する集中力と体力が無限にあったからだろう。
「人間は25になると集中力と体力がどんどん落ちていく」というのはよく聞く話だ…昔は全くわからなかったが、最近は2%くらいわかるので、少しずつパーセンテージが上がっていくとヤバイなと思う。
何がいいたいか。少しずつ浮き沈みしながらも沈んでいく可能性が高いこれからの人生で、どのように浮き輪につかまっていけば良いか考えなければならないということだ。
防波堤の近くにある安定した浮き輪につかまるもよし、全力で泳いで遠くへ行き、島という大きな浮き輪に着陸するのもありかもしれない。
僕は「島」を見つける人生でありたいから、そのためには全力で泳いでいく必要があるのだ。そして、泳ぐためにも体力を使うから、できる限りはやく泳ぎ始めなければならない。これが現状だと感じている。
このブログも備忘録的なものになってしまったが、同じようにWebライターとして活動している方の参考になれば幸いだと思いながら、筆を置く。