HARIO V60ドリップケトル・エアーのレビュー|買い求めやすい1品です!

HARIO V60ドリップケトル・エアーのレビュー|買い求めやすい1品です!

ハンドドリップでコーヒーを入れる際、ぜひ持っておきたいのが「ドリップケトル」です。ドリップケトルは金属のものが一般的で、お花に水をやるジョウロのような形をしているコーヒー器具です。

しかし、ドリップケトルって高いんですよね。簡易的なものでも5,000円程度は見ておかなければなりません。「そんなに高いのはちょっと……」という方におすすめしたいのがHARIOのV60ドリップケトル・エアーです。

「最高の1杯を作りたい」という方にはあまり向きませんが、「ドリップコーヒーをはじめてみたい」という方にはぜひおすすめしたい商品です。本記事では、実際に僕が使って感じたことや製品の魅力について詳しく解説していきます。

HARIO V60ドリップケトル・エアーの外観

HARIO V60ドリップケトル・エアーは、その名の通りエアリーな外観が特徴の商品です。本体は少しグレーっぽい色味がかかった透明色。エアーというだけあって、ドリップケトルとしてはありえないくらいの軽さがありますね。

HARIO V60ドリップケトル・エアーの特徴

HARIO V60ドリップケトル・エアーの中で最も特徴的なのが注ぎ口です。本体先端がペリカンのくちばしのように出ていて、そこから水を注げるようになっています。通常のドリップケトルの場合、円筒状になっていて、細いものほど洗うのが難しくなっています。

しかし、HARIO V60ドリップケトル・エアーは丸洗いできる形状になっているため、常に清潔な状態を保ったままコーヒーをドリップできますよ。

また、HARIO V60ドリップケトル・エアーの本体外側には湯量を測れるメモリがついています。そのため、常に同じレシピでコーヒーを作ることができます。メモリは白色なので、お湯がどの位置にあるのか分かりやすいですね。

HARIO V60ドリップケトル・エアーのメリット

しばらくドリップケトル・エアーを使って感じたメリットを3つ紹介します。

①:軽い

なんといっても、製品自体が軽いことは大きな魅力ですね。V60 ドリップケトル・エアーの重さは約97g。コーヒーをドリップしたことがない方でも楽々とドリップができます。

コーヒーのドリップケトルって、普通は金属でできていて、結構持ち上げるのが大変なんですよね。お湯がはいれば600gを超えることもあり、片手で操作するのは初心者には結構難しいかもしれません。

しかしV60ドリップケトル・エアーの場合は、コーヒー2杯分のお湯を入れたとしても400g程度。350mlの缶ジュース1本分くらいなので、ドリップに慣れていない人でも安心です。

また、とても軽い商品なので、ドリップケトルを持ち運んでコーヒーを楽しみたい方にもおすすめですよ。

②:お湯の流れが見える

お湯の流れが見えるのもGoodなポイントです。本体が透明なので「今どのくらいのお湯を注いだのか」「どのくらいまでお湯を注げば良いのか」がわかります。

ドリップをする際、最初の1投は40ml、その次は30ml、次50ml、最後40mlというように、人によってはオリジナルレシピがあります。このようなレシピを考える際に、どのくらいお湯を注げばレシピ通りになるかを見極められることは、特筆すべきポイントでしょう。

③:綺麗でかっこいいデザイン

洗練されたデザインも魅力ですよね。ペリカンのような注ぎ口と手の形状に配慮された取っ手、透明なボディ全てがかっこいいです。

また、少しマニアックなところですが横から見た時に、注ぎ口から取っ手にかけて緩やかなカーブを描いているところもデザイン的に好きです。

所有欲を満たしてくれます。

HARIO V60 ドリップケトル・エアーのデメリット

上記で紹介したように、V60 ドリップケトル・エアーには様々なメリットが存在する一方、ここは残念だと感じたポイントが3つあります。それぞれ詳しく解説しますね。

①:形が歪で保管が難しい

まずは、形が歪で保管しづらいことです。ドリップケトル全般に言えることではありますが、形状が少し歪なので、綺麗に棚に並べるのが難しいですね。

もちろん、工夫すればなんとでもなりますが、ドリップケトルの横にドリッパーを置く場合、こんな感じで少しだけ横が広がってしまいます。

僕の場合は、このように設置することでスペースの問題は改善できました。

②:お湯が冷めやすい

金属ケトルの場合、お湯を少し入れて温めてからお湯を入れることで、暖かい状態を長く保ち続けられます。そのため、お湯を温めてからコーヒー豆を挽いてもお湯が冷めることはありません。

しかし、V60ドリップケトル・エアーの場合は本体がプラスチックでできているので、すぐにお湯が冷めていきます。なので、お湯を入れたらすぐに使わなければなりません。

また、何回かに分けてドリップをする方の場合、時間が経つにつれお湯が冷めていくので、お部屋の温度によってはコーヒーがぬるくなってしまいます。

その点で少し使い勝手が悪いと感じる方も多いのではないでしょうか。僕の場合は必ず暖かい部屋でコーヒーを淹れるので問題ありませんが、朝の寒いキッチンでコーヒーを淹れることを日課としている方にはおすすめできない商品です。

③:お湯がねじれる

少し注意したいのがお湯のねじれ方ですね。お湯が粉に対してストレートに注がれることで雑味がなくなると言われています。しかし、V60ドリップケトル・エアーはお湯にややねじれが生じてしまうので、その考え方でいけば雑味が生まれてしまいます。

「そんなの本当かわからないじゃないか!」という方もいるかもしれませんが、多くのコーヒーマニアが口を揃えて言っているのですから本当なのでしょう。なので、雑味のない最高の1杯を作るのにはあまり向かないドリップケトルですね。ただし、出張など持ち運ぶ用事がある場合にサブ要員として使う場合には軽いので、とてもおすすめですよ。

まとめ

今回は、HARIO V60 ドリップケトル・エアーを使って感じたことをレビューしてみました。コーヒーグッズを大量に持っている僕的には、残念ながら最もおすすめできるケトルではありません。

他にも良いケトルはたくさんありますし、最高の1杯を目指す方にとっては、金属のものを選択した方が良いからです。

ただし、これからハンドドリップを始める方や、ケトルを使わずにヤカンから直接ドリップしている方、持ち運びしやすい軽いドリップケトルを探している方にはおすすめの商品となっています。

気になる方は1,000円程度で購入できるので、ぜひ試していただければと思います。

V60 ドリップケトル・エアー


HARIO