AIDJ
SIGNAL
踊っている人に衣装を着せ、床から泡を出す。見えている現実のほうを書き換えることを、イベントの現場でやっています。押入れの中で作ったものを、外に持ち出すための場所です。
本業はAI活用のコンサルタントで、仕事場は0.5畳の押入れです。効率とか再現性とか、そういう言葉で回っている時間が一日の大半を占めています。
その反動なのか、誰もやったことがない「変」を作る時間がないと調子が出ません。鳴る蟲笛、印刷し終わった瞬間から動く財布、電池のいらない腕時計。ぜんぶ実用品としては微妙ですが、手に取った人が一瞬止まるのが面白くて続けています。
AIDJはその延長にあります。会場を飾るのではなく、会場の見え方そのものを触る。ヘッドセットを着けた人にだけ、目の前の友達が発光しはじめる。そういう変な体験を、ちゃんと現場で回る道具として組んでいます。
フロアの見え方を、その場で書き換える
現実のほうを書き換える
ヘッドセットを着けた人が見るのは、別世界ではなく目の前のフロア。そこに映る踊り手だけが、天使や悪魔や宇宙生命体に変わる。会場を作り込むのではなく、会場の見え方を作り込むアプローチ。
骨をつかんで、上から着せる
ステージに向けたカメラの映像から姿勢推定で関節を拾い、その骨格にネオンの衣装を重ねる。床からは泡や触手が上がってくる。全部その場の計算で、事前に撮った映像は一切使っていない。
VJ卓のように、手で回す
曲に合わせて効果を出したり引いたりできないと意味がない。エフェクトは数字キーに割り当ててあって、音に反応させるモードもある。まわす人がいて初めて成立する道具として作っている。
- Tracking
- MoveNet MultiPoseTensorFlow.js / ブラウザGPU推論
- Subjects
- 最大 6 人1人あたり17キーポイント
- Render
- Canvas2D 加算合成外部ライブラリなしの自前描画
- Output
- PICO 4 Ultra有線USBでPC画面を大画面投影
作っているもの
AIDJ Reality Filter
イベント用のARフィルター。ステージの踊り手を姿勢推定でつかまえて、6種類のキャラクターに変える。観客はヘッドセット越しにそれを見る。
ノア — 押入れのアバター
話しかけると仕事を受け取ってくれるアバター。裏では実際にPCが動いて作業が進む。見た目は雑談、中身は業務端末。
Desk Pad — 机がキーボードになる
パススルーMRで机の表面をフリック入力の盤に変える。スマホと同じ指の動きで、そのままPCに文字が入る。
王蟲の蟲笛
あの蟲笛を、実際に鳴る楽器として作り直した。リコーダーと同じ発音構造で、5つの部屋の長さをわざと不揃いにして、うなりを出す。
チェーンメイルの財布
鎖を組んだ状態のまま出力して、印刷が終わった瞬間から折り曲がる二つ折り財布。組み立て工程が存在しない。
腕日時計
腕に巻いた筒を緯度の角度まで倒すと、真鍮の棒の影が内側の壁を指す。電池も電波も使わずに時刻が読める。
鶴川団地プラモデル
住んでいた団地を、階段室の一区画からモデリングしてプラモデルにしている。マルーン色の縦帯まで拾う。
出るところ
// 決まったものから追記していくAIDJ — 次回セッションTBA
日程と会場が決まり次第ここに出す。フロアに立つ人がそのまま変身して見える構成で回す予定。