今でもなおiPhone 12 miniを激推しする理由。

今でもなおiPhone 12 miniを激推しする理由。

この記事を書いている2023年12月現在、最新モデルはiPhone15シリーズ。ハイエンドモデルの15proともなれば、カメラは3つついていて、本体はチタン製。価格は159,800円(税込)で、おまけにキャッチコピーは「究極のiPhone。」だ。

そんなユーザーの願いを詰め込んだような1台だが、それでも僕は、頑なにiPhone 12 miniを持ち続けたいと思っている。

Android系でも、折りたたみ式のgaraxyやスタイリッシュなデザインのNothing Phone(1)など魅力的なものは多数ある。が、iPhone 12 miniには勝てないと僕は思っている。

今回は、僕がiPhone 12 miniを激推ししている理由について述べたいと思う。

最近は大きいスマホが増えている

昨今のスマートフォンはどれも大きすぎる。機能を詰め込みすぎているのか、、例えばiPhone 15 Pro Maxは幅76.7mm、高さ159.9mmだ。重さは221g。

少し前に発売された14 Pro Max(幅77.6mm、高さ160.7mm)よりは小型化されているが、それでも大きすぎる。

確かに、5Gは動画の時代だから、大画面で映像を視聴する場合にはいいだろう。ところが、持ち運びのことを考えると、お財布やモバイルバッテリーなどポケットに入れるガジェットが小型化されているのに、スマートフォン全般の進化が大型化の一途を辿っていることには、疑惑を感じるべきだろう。

一方で、12 miniは幅64.2mm、高さ131.5mmと、1周り以上サイズが小さい。

折りたたみもいいけど、シンプルなのが一番いい

Android系製品の中でも、一歩先を行っているGalaxyは、小型化の1つの提案として「折りたたみ式」を採用している。

これはこれで、折りたたみケータイ(ガラケー)が普及していた2000年頃を思い出していい。しかし、個人的にはあまりスタイリッシュなプロダクトではないと思う。おそらく、スマートフォン+タブレット端末的な思想で考えられたものとは思うが、二兎追うものは一兎も得ず。これが、折りたたみスマホが普及していない理由だろう。

手周りのデバイスは何も考えなくても使える、アフォーダンスデザインのものがいいと思うから、シンプルな板であることに誇りを持ちつつ、薄く軽く、小さいiPhone 12 miniが好きだ。

13 miniよりもこれがいい

サイズ感のことを考えると、iPhone 13 miniも検討材料の1つではある。幅、高さは12 miniと全く同じで、スペックは新しいデバイスだから、チップが少し進化していて、それなりに高くなっているはず。

それなら、13 miniの方がいいのでは?と思うかもしれないが、0.25mmの厚みの違いが、持ちやすさに大きく影響していると思っていて、ここは結構重要なポイントだ。どちらか1方を触ってみるとあまり変わらないが、両方を持ち比べた時に、指の引っ掛かり方に違いがあることに気づく。また、重さも12 miniが133gなのに対して、13 miniは140gと、若干重くなっている。

iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Max、iPhone 16、iPhone 16 Plus、iPhone SEなど、すベてのiPhoneの…
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僕のように裸派の方は、落とす、落とさないに関わる「ホールド感」にどれほど神経を使っているか。これは手の大きさにもよるため、一概に言えないが、その0.25mmと7gが大きな要因となっていることは言うまでもない。一度持ってもらうとわかるから試してみてほしい。

それと、もう1つ気になる点があるので、次に紹介する。

12 miniの白は他のApple製品と馴染みやすい

すごく細かいところだが、カラーについても気にしておいた方が良いと思う。

例えば同じ白色でも、13 miniの白はスターライトで、少しクリーム色っぽくなっている。一方、12 miniは現行のMagic Trackpadや、Magic Mouse、Keyboardと同様の白色で、相性がいい。

iPhone 13頃からスティーブジョブズの面影を少しずつ排除しようとしているのか、、iMacやiPhoneは少しずつカラフルになってきている。(12 miniが販売された頃も少し怪しいが、、)

僕はスティーブの時代で、すでにiPhoneが完成されたと思っているので、その時代から遠ざかろうとすることに少し悲しさを感じている。

そんな僕にとって、12 miniはスティーブの意思を反映している最後のiPhoneだと思う。だから、できるだけ手放したくないし、ライトニングケーブルが化石化したとしても、向こう10年でも20年でも使い続けたい。同じコンセプトの製品が販売されない限りは。

12 miniは現在、オンラインのApple Storeでは販売されていない。それどころか、Apple公式は追加生産していないので、しばらくするとデッドストックになり、その後はヴィンテージへと変化するのではないだろうか。

そうなる前に買っておかなければならないという気持ちと、お金がなくて面倒くさいという気持ちの間で今日も揺れ動いていた。いつか買っておかないと後悔することはわかっている。

新しいものだけが良いとは限らない

最近のiPhoneにはカメラが3つ付いており、一眼レフと変わらない画質で写真が撮れるらしい。

デジタルデバイスの進化速度にはとても感心するが、カメラの個数が増えたからといって、素晴らしいデバイスになったと言えるのだろうか?

もしくは、こんな言い方もできる。一眼レフカメラで撮影することの楽しみを最新iPhoneが奪っているとも。いい写真を撮影したいなら、いい一眼レフカメラを買えばいいはずなのに。

僕個人の意見だが、iPhone 12 mini以上のシリーズにおいて、変化は微細なものであり、この状態を完成系として良いと思う。同じ意見の方は、わざわざ時代に合わせて最新のiPhoneに手を伸ばさなくていいはず。

比較的新しいデバイスだから、イメージが湧かないかもしれないが、モノに溢れる時代だからこそ「古き良き」を大切にしたいところだ。